ろじ "物語 スイスの歴史 知恵ある..." 2026年2月28日

ろじ
ろじ
@reads_rjur
2026年2月28日
物語 スイスの歴史 知恵ある孤高の小国 (中公新書)
みんな「防衛」のために軍拡すべき論が好きだねえと思っているが、実際本当に防衛する必要があるなら、軍備より食料自給率アップや避難所の整備や備蓄の確保をすべきじゃない?と思う。 と、いうところから、そういえば永世中立国のスイスはどういう政策なんだろう?と思い、スイスに関する本を読んだ。 こちらはスイスの成り立ちから書いている歴史書だったので、あまり現代の政策については触れていなかった。 現代スイスにおいて徴兵制はないらしいが、国民皆兵の精神は現憲法にもあるらしい。 また、中立国になる過程において、スイスは、自国がヨーロッパの中央にあることから(正しくはヨーロッパ強国の、だろうけど)中立国でいることは周辺諸国の平和にも繋がると主張したそうだ。 これには気付いてなかったから、なるほど!と思った。当たり前だけど他国との関係が自国の平和を守るよね。 また、単一言語国家主義が高揚していた当時のヨーロッパにおいて、1848年に公用語をドイツ語、イタリア語、フランス語に定めたそうだ。 これは他国の言語紛争を最小限にとどめる働きもあったらしい。スイスにおける中立国がイコール平和の象徴とは思っていないが、これは平和への一歩だと思った。 あと、日本ではなかなか表には出ないけど、言語紛争ってあるんだなー。 ちなみに1999年に台頭したスイス国民党(右派)によって、コソボ紛争で多数流入した外国人を排除する運動が高まったそうだ。移民政策もやったらしい。どこも排外主義に陥るんだな…という暗い例。 排外主義なんて歴史で何回も繰り返されてて間違っていると証明されているのに、どうして繰り返すんだろう?というか、多言語国家における「外国人」とはどういうことなのだろう?(最悪な例だけど)フランス人とアジア人を同じ熱量で追い出すのだろうか? ちなみに右派/保守が完全悪だとは思っていません。差別に反対しているだけです。 最後に、「そういえば永世中立国のスイスってどうなんだろう?」ってすぐに思えたのは、やっぱりヘタリアのおかげだと思う。歴史書を読んでもなんとなく事象とか位置とか力関係とかを把握できるのも、ヘタリアのおかげだと思う。 ヘタリアは危険性をたくさん孕んでいる作品だと思うし、今も「ヘタリア好き」によるマイクロアグレッションは起きているだろうから、手放しで褒められないけど、一応ヘタリアを経て左翼になった人間もいますよと伝えておきます。
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