kasu. "おまじない" 2026年2月26日

kasu.
kasu.
@11uyksm
2026年2月26日
おまじない
おまじない
西加奈子
妙にリアルなお話が多くて共感できる章も結構あった。 西加奈子さんの作品はこれが初めてだけど、()で心情を書き表している場面が多くて、変わった作風だなと感じた。 〜西加奈子作品史上最も"刺さる"珠玉の短編集 待望の文庫化! 【西加奈子×長濱ねる 特別対談収録】 悩んだり傷ついたりしながらも生きていく、すべての人にそっと寄り添う8編。 みんな頑張ってる。 みんな本当に、充分、頑張ってる。 ――西加奈子 長濱ねるさん絶賛! 「何回読んでも、自分にとってのヒントやおまもりになる言葉が見つかる魔法の本です。」〜 🔥燃やす 「女の子なら女の子らしくいなさい」と言う祖母と、それに対して嫌な顔をする母親との間に挟まれる女の子のお話。 ・遊び相手も男の子ばかりの主人公は特に女の子らしくしたいわけではなかったけれど、ある時から女の子らしくすることにしてみた結果、良く無いことが起こってしまう。祖母の気持ちも母親の気持ちも分かる。何気ない日常の変化と事件がなんだか妙にリアルで、小学生の頃の身近な出来事のような気がした。 🍓いちご 苺を育てている父方の遠い親戚の浮ちゃんと女の子のお話。 ・子供の頃、おばあちゃん家に行くと顔は知っているけど名前は知らない、どういう関係なのかもわからないおじさん・おばさんに囲まれて、お祝いやらお葬式やらがあったことを思い出されるような物語。苺にしか興味のない浮ちゃんはとても良い人そうだし、害のある生き物たちが姿を表すとぶん回してぶん投げるかっこいいワイルド系硬派で頑固なおじいちゃん。キラキラした世界にいる主人公だからこそ心が疲れた時に、何も気にすることなく一緒に居られる浮ちゃんの存在が心地良かったんだろうなぁ。 👧孫係 母方の祖父が遠方から暫く泊まりに来るお話。 ・ファザコンで、祖父のことを「お父様」と呼び、大はしゃぎする母。1ヶ月も慣れ親しみのない人(祖父)が同居。娘からしたら確かに少し気まずいかも。お互いについ本音が出てしまった後の展開にほっこり。 👱‍♀️あねご お酒の飲みっぷりとノリの良さからどこへ行っても「あねご」と呼ばれる女性のお話。 ・これは少し読んでいて苦しくなるような物語だった。でも何でだろう。こういう人、知ってる気がする…。だから苦しくなるのか何なのか。大学生にこのタイプの人って1人は居るような…。ただ、バカをやっているように見えるが影もあり。そこが物語の深みがあって良かった。 💃オーロラ ダンサーの友人とアラスカへ旅行に行くお話。 ・相手や周りを気にせず、自分だけの世界に入れる良さ。”何にもないところ“を喜ぶ友人に『分かるなぁ』と、読みながらぼんやり大自然の良さや知り合いのいない場所での開放感を感じた。 🤰マタニティ 待望の子供。年齢的にも喜ぶべきだけど、『後には戻れない』と混乱と恐怖心が遅れてやってくる。 ・妊娠って人生の一大事だし、計画的に妊活して授かったのでないのであれば、混乱もしてしまうかもしれない。最初はまだ体の変化が目に見えて分かるわけではないし、『本当に自分なんかが母親になれるんだろうか』と考えるのも共感できた。妙にリアルな気持ちの変化に、このお話はかなり共感ポイントが高かった。 🎬ドブロブニク 周りに馴染めず、頭の中のお友達との会話や映画や舞台にハマっていく子のお話。 ・少し心苦しいお話のようにも思えるけど、ラストは救いというか希望が見られて良かった。主人公はきっと日本よりも海外の方が合ってるんじゃ無いかなぁなんて思ったり。 🪄ドラゴン・スープレックス おまじないに熱心なひいお婆ちゃんと暮らしているハーフの女の子のお話。 ・今までのお話は少しどんよりとしていた感じがあったけど、このお話はクスっと笑えた。「ママ」と「ママのママ」問題もあったり、少し変わった環境で育った主人公だけど、とてもいい子なのが印象的だった。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved