
chidori
@NightMirage302
2026年3月3日
絶望名人カフカの人生論
フランツ・カフカ,
頭木弘樹
読み終わった
……デリケートすぎる!幾ら何でも過剰な絶望だと思うが、度を越した繊細者だったのだろう。カフカは常人が杞憂と捉える事柄にさえ、何時までも尻込みし悩んでいる。ここまで来ると、普通の生活すら危うく末恐ろしい。平たく言えば極度の神経衰弱か。少しぐらい誇りを持てと叫びたい。「病は気から」とは良く言ったものだ。その一方で骨折に陶然とし、絶望に悦楽を見出したのは一体全体どういう訳か。疾病でしがらみから解放される人間も居るのだ。自ら「心の病気」だと把握していて始末が悪い。「悲劇も突き詰めれば喜劇」とは良く言ったもの。脆弱なのが災いして病を呼び込んだが、繊細さに違わぬ生真面目な性格を持った人物だった。