ゆき
@yu-ki
p29
アルコールが自殺行動に与える影響について、次の三つの経路を指摘しています。第一に、すでに存在する精神疾患を悪化させます。
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第二に、心理社会的状況を悪化させます。〜社会的に孤立することが関係しています。そして最後に、アルコールの直接的な薬理作用による衝動性の亢進です。アルコールには、酩酊によって衝動を亢進させ、死や痛みに対する恐怖心を弱目て、自殺行動を促進する作用があります。〜「心理的視野狭窄」をいっそう強め、自殺行動へのハードルをさらに下げてしまうのです。
ゆき
@yu-ki
p61
「人類が最初に麦から作ったのは、パンとビール、どちらが先か?」といった論争がありましたが、すでにこの論争には決着がついてます。ビールが先です。〜農耕が始まる以前からビールは存在していたからです。
〜ビールがパンに先行し、人類が酒欲しさから定住と農耕を始めたことを支持する理由として、次の六つをあげています。
第一に、ビールは加熱調理を必要としないから、パンよりも簡単に作ることができます。
第二に、ビールには、人間が健康を維持するために必要なビタミンB群が含まれています。
第三に、ビールはピンよりもすぐれたカロリー補給源です。というのも、酵母がすでに栄養分をいくらか消化、分解しているので、栄養分の吸収率ははるかに高いからです。
第四に、ビールは貯蔵し、保存食にすることができます。
第五に、ビールに含まれる栄養素アルコールには殺菌作用があり、水を浄化します。
最後の、そして最大の理由は、真なる行動変容には文化的動機が必要だから、〜もしビールにあえて長旅をしてでも手に入れる価値があり、そして、ビールに宗教的な意味があると信じられていたならば〜
「紀元前九〇〇〇年ごろ、われわれは農耕を発明したのだった。日常的に酔っ払うために」
ゆき
@yu-ki
p64
古代ギリシアの饗宴を例に引き、飲酒をさまざまな決まり事で儀式化することによって、都市国家の秩序と市民の平等性に寄与した可能性を指摘しています。
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「乾杯の際にグラスとグラスを合わせるのは、たがいのグラスを一つにして、同じ容器に入った同じ飲み物を飲むと言うことを象徴的に示している」
ゆき
@yu-ki
p79
清潔な水が得にくかったヨーロッパでは、人々は昼間から水代わりにビールやワインを飲んでいて、いつも酔いの靄に煙った頭で生活していました。ところが、カフェインには殺菌効果があるばかりか、頭を冴えさせ、合理的な思考を助けてくれました。そうした薬理作用は、当時台頭してきた、勤勉・禁欲を旨とするピューリタン的価値観にもマッチしたものでした。
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休憩時間の飲み物をビールから紅茶に変えたことで事故が劇的に減少し、生産性が非常に高まったといわれています。
ゆき
@yu-ki
p104
有名なのはカルディの伝説です。〜
九世紀半ば、カルディという名前のエチオピアに住む山羊飼いは、あるとき、夜になっても山羊が眠らずに興奮して跳ねまわる光景を見て、不思議に思いました。それで、山羊たちの行動を仔細に観察したところ、草と一緒に赤い実を食べているのがわかったのです。
カルディが修道院長にコーヒーの実を紹介したところ、最初のうちは、修道院長は、それを邪悪なものとして警戒しました。しかし、コーヒーの実の煮出し汁を飲むと頭がすっきりし、修道僧たちが夜通し礼拝を続けられることを知るや、態度を一変させ、以後、夜の礼拝において積極的にこれを飲むよう推奨するようになったそうです。
