

風邪ひき
@damdamdan
よく風邪ひく。
ここを参考に今まで知らなかった本に出会えてます。感謝🙏
- 2026年8月24日
- 2026年8月21日
お梅は次こそ呪いたい藤崎翔読み終わった呪いのお梅人形が活躍するコメディシリーズの第二段。 相変わらず、健気に人を呪い殺そうと頑張るお梅人形だが、ピタゴラスイッチのごとく何故か相手を幸せにしてしまう…というパターンは前回と同じだが、今回は叙述トリックとか、お梅も恐怖するヤバい奴とか、趣向も盛りだくさん。 飽きないし、バカバカしくて大好き。 ちなみに、紙の本でスティーブンキングを読みつつ、オーディブルで移動中などに本作を読んでたのだが、キッツイ展開が続いて心がえぐられるキングの小説の合間に、マジで清涼剤のようにお梅に助けられた笑 - 2026年8月21日
ミスト 短編傑作選スティーヴン・キング,矢野浩三郎読み終わった映画とはまた違う読後感。 ただし、絶望感は半端なくただよう。 キングの小説は幾つか読んでいるが これは初めて。なるほど傑作。 すごい濃密で、ジトっと不快で、捕食者を前にした無力感が読んでてしんどくて、 何より追い詰められた人間の描写が怖い。 すごくリアルだ。 最初の方、なんか和気あいあいとした場面の最後に『それが◯の姿を見た最後になった』と一行あって、えっ!ってなってからがもうジェットコースターだった…。 面白いが、早くこの地獄が終わってくれ〜と思いながら読む手が止まらなかった。 今回、必要があって買ってみたのだが、 良い出会いだった。 キング、未読のものに手を出してみるか… - 2026年8月15日
入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください 2ギギギガガガ,寝舟はやせ読み終わった面白い。絶妙なセンスのホラー小説。 グロさと可笑みも魅力。 人間の住む世界と、怪異のいる世界の、 境界に立つマンション。そこに住んで「隣人」と友達になり、彼の話す怪談を聴いてやるのが主人公の「仕事」。 怪異たちは彼らなりのルール(それは人間には理解できないものもあるが)で動いていて、主人公はその空気を読むのに長けている。人間社会では生きるのが下手な彼が、怪異、特に「隣人」と上手く付き合えてるのが面白いし、それは彼自身の心の傷による優しさなので応援したくなる。 今回は怪異並みの変人キャラが活躍する。 最初は嫌なヤツとして登場するが、 だんだん彼の弱さに同情してしまい、 最後はちょっと好きになってしまった。 このマンションを通していろんな人の人生が垣間見えるのも良い。続編も楽しみにしてる。 - 2026年8月13日
入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてくださいギギギガガガ,寝舟はやせ読み終わった面白くて変。 ブラッドベリの昔読んだ短編集に、一人の男の体に彫られた刺青が夜な夜な動いて色々な物語を見せてくれる、という設定のものがある。それぞれの短編が一人の刺青男を通してまとまっているのだ。 それを思い出した。 この作品はマンションの隣に住んでいる怪異が主人公に向けて様々な怖い話を語り聞かす、という設定で、各怖い話が全てその怪異の語った話としてまとまっている。 怖いのだが、なんだか愛嬌がある。必ず語り終わりに『怖かった?』と聞いてくる無邪気さが可笑しい。 語られる怖い話の合間に、主人公と親の話や、主人公と隣人との日常のやり取りなどが挿入され、それが層を成して奥行きとなっている。とても好きな感じの小説でした。続編も読もう。 - 2026年8月9日
剣持麗子のワンナイト推理新川帆立読み終わった新川帆立『元彼の遺言状』の剣持麗子シリーズの3冊目。 今回は弁護士剣持先生が眠れず一夜を駆けずり回るというパターンの5つ(5夜)のオムニバス。剣持先生が酷い目に遭うのをついつい楽しみに読んでしまう。 と言っても各話趣向が違ってて、正調な殺人ミステリーの回もあれが、哀しい人間模様にしんみりする回もあり、飽きさせない。 そして、おそらくいつか出るであろう次回作は、手強い犯罪組織『トラ』との激しいバトルが描かれる予感。それを手助けしてくれる仲間の存在も今回は登場する。こういう盛り上げ方をしてくるとは本当に予想外。ある意味、人気マンガ的な盛り上げ方で、けっこうワクワクしている。 - 2026年8月7日
デメキングいましろたかし読み終わった鬼才いましろたかしの問題作。 風呂敷広げて未完で終わり、 完結編として人を食ったラストが追加されている。 この人は、クリエイターにリスペクトされている。一般ウケはたぶん良くないかもしれないが、モノ作る人に刺さるらしく、マイナーな漫画なのに2回も映画化されている。 一つは、なだぎ武主演の正統な映画化。監督は映画監督としてはブレイクしなかったものの、後に大人気YouTubeチャンネル『フェイクドキュメンタリー「Q」』でとんでもないブレイクをした寺内康太郎。 二つめは、何故かピンク映画(原作漫画にエロの要素がほぼ無いのに)。このピンク映画が実はとんでもない傑作で、監督は、この人も鬼才いまおかしんじ(名前が似てるが別人)。 自分の好みとしてはいまおか版の方が意味不明なパワーで「なんだか分かんないけど凄いの観た」感があって好き。 で今回読んでみて、この原作漫画が一番ぶっ飛んでるね!!! いましろたかしの漫画の登場人物は、つげ義春的な貧乏でどうしようもなく愚かゆえに、自由な魅力がある。そして常に鬱々としてて、でもカッコつけたがる。いい。共感しまくりである。 そこに怪獣デメキングというSF要素が加わり、カオスに拍車がかかる。 とにかく大ゴマがカッコいい。 貧乏くさい日常描写の中に、バイクとか怪獣とかが大きなコマでスタイリッシュな構図でドカーンと出てくる。マジ痺れる。 大好きだし、傑作だと間違いなく思うが、 広く支持されないだろうし、またそこが良いと思っている。 ちなみに、いましろたかし原作、いまおかしんじ脚本で『化け猫あんずちゃん』というアニメ映画がある。 - 2026年7月25日
お梅は呪いたい藤崎翔読み終わった呪いの人形版『トイストーリー』(笑) と言ってもホラーじゃないです。ハートフルなコメディ。 人には動けることを悟られず、外に出ると野良猫から逃げる羽目になり、昔ながらの呪いの術は健康な現代人には効かない…それでいて、呪いの人形としてのプライドはめちゃくちゃ高い「お梅」。 願うのはただ一つ、人間の死!! なのに、何故かトラブルを解決してしまい、人々に幸運の人形と勘違いされ、毎話毎話くやしくて歯噛みする(人形なので歯はないが)のだ。 しばらく本を読む余裕がなくて、隙間時間にオーディブルで聴いたのだけど、ちょうど良いエンタメでした。心に負担がない。くすくす笑えて、気持ち良い読後感。 鬼のように伏線回収しまくるところは苦笑したけど、それも微笑ましく思えました。 - 2026年7月21日
神戸・続神戸西東三鬼読み始めた他の人の『怪しい来客簿』の感想に、この本に似てるという記述が気になり購入。 読み始めたが、確かに! めちゃ面白いが、8月頭までは忙しくて読めそうにない。とにかく、一息ついたらこの本持って神戸に泊まりに行こうかしらん。 とりあえずカバンには入れておく。 - 2026年7月16日
怪しい来客簿色川武大読み終わった10代の頃に親友から『好きそうな本だから』と薦めてもらい、以来、何回目かの読了。本当に素晴らしい私小説の傑作。 色川武大の観察眼、世の中というものをどこか虚無的に捉えつつ、それでいて甘えられるものにも飢え、冷徹な目と人懐っこい目を往復する。常にユーモアがあり、同時に怪談話のような緊張感がある。読書だが、触感、がある。 私小説といえど、リアルな描写で描かれるのは戦中・戦後の生活、消えていった芸人やスポーツ選手、死んだのに会いに来る人、狂ったもの、異形のもの、etc. それら色川武大を取り巻く世界が、生と死や現実非現実の垣根を越えて同じ距離感で並べられている。シュールレアリスム(超現実主義)とかマジックリアリズムと呼んでも差し支えないと思う。ただ、全ては色川氏による私小説として、彼が生きている世界として描かれ、そこから導き出される人生観が深く胸をうつ。 本作は泉鏡花賞受賞。直木賞候補にもなったが、その年は受賞者なしとなった。翌年『離婚』で色川氏は直木賞をとるが、僕はこの『怪しい来客簿』に直木賞を与えるべきだったと、ファンとして思う。 - 2026年7月9日
読み終わった去年10月に本を買って読んで(ここにも感想書いて)、で一昨日、映画を観て感心したので、今度はオーディブルを聴いた。 まず映画は、原作を既に読んだ人こそ観るべし。 原作改変がこんなにも上手くいってる例は少ないのではないか。それくらい、映画オリジナルの展開にわくわくした。 この改変にも背筋氏が関わっているそうで、まさに「単なるホラー小説ではなく、そのフォーマットごとの仕掛けで楽しませる(怖がらせる)」という作家性の本領発揮ではないか。(『近畿地方…』の映画化は一旦置いておく) アンケートのシーン、劇場内は唾を飲み込む音まで聞こえそうなくらい、静まり返っていた。あんなの、他のホラー映画で観たことないぞ! で今回はオーディブルだが、なるほどね。本では印刷に仕掛けがあった部分がこうなるのね。でも予測はつくレベルかな。 ただ、小説が告白文体なので、オーディブルとの相性はめちゃくちゃ良かった。 - 2026年7月8日
まなざし珠子の自由研究(1)乃木坂太郎読み終わっためーちゃくちゃ面白い! 「黒沢清 絶賛」の帯に釣られたのもあるが、乃木坂先生の「夏目アラタの結婚」はストーリーがぐいぐいドライブしていって夢中になって読んだので、今作も期待大で手にした。 民俗学系オカルト+高校生の青春てストーリーを自然な流れでスーッと入ってこさせる上手さ!!普通、無理よ。諸星大二郎みたいになるやろ。確かに「夏目アラタ」も、ダークな内容をマンガの力でキラキラと読ませたものな。この人、漫画力すごいのね。 ホラー描写は少ないとはいえ、ガチです。 日が陰る瞬間を、同じ構図のコマをすっと薄暗くするのとか、「何かよからぬことが起こる」感、上手すぎる。そりゃ、日本ホラー映画の巨匠・黒沢清は褒めるだろ。てか、映画化してくれ。 - 2026年7月7日
ライン村上龍読み終わったかつて読んだ村上龍作品をオーディブルで聴く。 沢山の登場人物の、不快なほど肥大した自意識が延々と語られる。グロテスクな性と暴力が描かれる。 だが、具体的な描写で語られるそれらは、何故か抽象性を帯び、どこか知らない透明な世界の寓話のように感じる。 昔読んだほどの衝撃が無かったのは、SNSのせいで、毎日嫌と言うほど他人の肥大した自意識を読んでいるからだろう。そういう意味では少し古びてしまった。 余談だが、偶然いま、同居人に針と糸で口を縫い合わされた女のニュースがやっていた。村上龍の世界やん、と震えた。 - 2026年6月26日
55歳からのハローライフ村上龍読み終わった素晴らしかった。 タイトルが『13歳のハローワーク』と似てるせいで、長い間、これが小説だと知らなかった。 村上龍の本は半数くらいは読んでいたのに。 90年代後半からゼロ年代頭くらいまでの村上龍は、社会からはみ出した人間を主人公に「この国は経済的に豊かだとされてるのに希望というものがない」ということを何度も書いていたと思う。 その後、日本の経済が落ち込んでからは、『空港にて』あたりから、普通の人を主人公に「希望とは何か」を真剣に考えているように思う。 それは馴れ合いとか、甘えとは真逆の、個人にとっての代替えの無い、生きる希望。 本作も『空港にて』と似たスタンスの短編集で、各物語の冒頭では、60代を間近に迎える主人公たちは、その歳になってもまだ、自分の欲望がよくわかっていない。そんな彼らが生命的・精神的な飢餓を感じるに至る物語。 自分も近い年齢なので、そのリアルな描写にドキッとしたが、最近よく目にする「世の中はこんな残酷だ」と穴に落ちる人を読者に観察させる小説とは、根っこが違うと思った。穴に落ちる人をみんなで観る系のコンテンツは、広い意味でポルノだと思ってしまう。だが、村上龍の作品は全く違っている。現実を認識した者だけが、そこから這い上がろうとする意識が芽生える。今いる場所から勇気を出して外に出てみた者だけが、さっきまで自分のいた場所のかけがえの無さに気付ける。 その様が描かれているから、お涙頂戴や露悪系神目線とは違う、真摯で深い感動があった。 - 2026年6月21日
大阪岸政彦,柴崎友香気になる8月にジュンク堂書店で一夜を過ごすイベントが東京、大阪、沖縄であって、 大阪会場ではこの本のお二方もトークゲストなので、読んでみようかなーと思っている。(それぞれの単著は読んでる) ※とはいえチケット抽選に漏れたら読まないかも笑
- 2026年6月21日
七人怪談加門七海,名梁和泉,澤村伊智,福澤徹三,菊地秀行,霜島ケイ読み終わったなかなかに充実してて良かった。 発見・出会いがあった。 けっこう積読状態だったのを、文庫発売&第二弾も来月発売と目にしたので、手に取った。 特に目当ての作家がいて購入した訳ではないが、やはり澤村伊智は趣向も怖さも抜けていた。めちゃ上手い。 『祝山』がそんなにハマらなかった加門七海の短編もこれは上手いなと楽しんだ。 楽しみにしていた三津田信三の短編は自分には冗長に感じてしまった。などなど。 出会いは、菊地秀行(菊地成孔のお兄さん)の怪談時代小説が、めちゃくちゃ自分好みだったことだ。ホラーの好みにおいては理由を説明されると冷める方だが、今作は因果が示されるのに、起こることは因果と整合性が微妙に取れてなく、それが不気味。というか、人が思い込もうとしてる因果なんて、生と死を含む世界の混沌さの前では無意味、という感じで。 怖さの描写も好みで、映画でいうと中川信夫の『東海道四谷怪談』や『生きてゐる小平次』のような(知られてないものを知られてないものでたとえる愚行をお許しあれ)、無音の中でふっとあの世の地獄を覗き見てしまう怖さ。アメリカ映画やJホラーとも違う、昔の映画の、音数の少ない、知らぬ間に刀の刃がスーッと首筋を通るような、そういう緊張感のある怖さで、ちょっと痺れた。 菊地氏のこの系統(幽剣抄シリーズがこれにあたるらしい)を買おうと思う。 - 2026年6月21日
倒産続きの彼女新川帆立読み終わった面白かった! 前作と同じく、最初は主人公の第一印象を悪くしておいて、ストーリーが進むにつれ、その信念が見えてきて共感させてくるの、本当上手い。 転職を繰り返す度にその会社が倒産するという曰く付きの女にまつわる事件を、クール&ストレートでど天然の剣持先生と、恋愛市場の勝者を目指す美馬先生が反発しながらも解決を目指す弁護士ミステリー。 弱者への目線や社会への目配せもしっかり描きつつ、エンタメとして王道的な品の良さを感じる。 - 2026年6月17日
イン・ザ・ミソスープ村上龍読み終わった30年近く経ってもまだ色褪せない傑作。 若い頃熱心に読んでいた村上龍の諸作品がオーディブルで毎月リリースされている。で、さっそく『イン・ザ・ミソスープ』と再会した。 この作品にしろ『共生虫』にしろ、村上龍のサイコ小説は圧倒的な暴力があり、そして祈りがあり、魂の浄化がある。吐き気を催すゴア描写と、美しい結晶と化した寂しさがある。 『五分後の世界』の100ページにもおよぶ戦闘シーンで、ひたすら「描写」を積み重ねることで、読者に戦場を体験させることに成功したと、村上龍本人も蓮實重彦との対談で語ってるが、この作品でも第二夜から最終夜まで、読者に息も出来ないほどのものすごい濃密な体験をさせることに成功している。 この傑作が未だ映画化されてないのが不思議でならない。 - 2026年6月14日
テーマパーク化する地球東浩紀読み終わったこの人の言葉は腑に落ちる。 理想も現実も言葉にし、その間で思考として右往左往する姿をドキュメンタリーとして書いている感じがする。 第一章のテーマパーク化と、第二章の慰霊が対になっている。 対立軸にした方がわかりやすいが、そうはしない。そういう分かりやすい対立や政治的態度表明への誘いが今の分断を生んでいるのでは?と第四章の加藤典洋についての文章で書いているように思う。その対立しそうな2つを繋げる力が「語り口(文学)」にあるのでは、と。「あれとこれ、言ってることが矛盾してんじゃん?!」みたいなロジックをハナからもっと大きいスケールで捉えている感じがする。というか、世界はそもそも矛盾にあふれており、それに対して「自分のポジションからの価値観」を言い続けるだかではスモールサークルを作るだけだ、というようなことも、別の本で『訂正可能性』という概念の説明で東浩紀は言ってたと思う。 この本は過去に読んだ東浩紀氏の『弱いつながり』や『観光客の哲学』につながる本であり、この先に新作『平和と愚かさ』があるのだと思い、『平和と愚かさ』を積ん読にしてこっちを読んだ。旅行エッセイのような文章がこれらの特徴のひとつだと思う。東浩紀にとって多様な違う価値観を横断して繋げるものとして、「文学」と同じく「旅」という手段があるのだろう。 読んで、とても良かった。別に読者にむけてそんな言葉がある訳でもないのに勇気づけられた。 - 2026年6月9日
銀二貫高田郁読み終わった江戸は『粋(いき)』、上方は『粋(すい)』と言うが、天神さん(大阪天満宮)のお膝元にある寒天問屋を舞台に、商人たちの粋(すい)を描いた人情噺。 もう信念に一途。恋も純粋すぎてもどかしーー!! 友達から薦められて読んだんだけど、良かったよー、友達!いい話やーん! そもそも自分は大阪に住んでるので、情景が解像度高めで目に浮かぶ。読み終わったあとにわざわざ天神橋を渡ったけど、今はなんの変哲も無い橋だった…笑
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