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@r6w
  • 2025年12月24日
    下山事件 真相解明
    いま、『下山事件 真相解明』という本を読み終わったところだ。これを書いた著者は下山事件の犯人(複数犯)と関わりのある人物の孫にあたる。あの、戦中戦後の複雑な、魑魅魍魎な人間関係を、分かりやすくカメラ越しに覗くように書いている。文章の行間に意味が一杯詰まっていて、いちいち納得させられる。著者自身も、血を引いた祖父が事件と関わっていたとあれば、作家という職業上、真実を追求したくなったに違いないのである。他人が書くより自分のイシューとして真実を明らかにせねばならないと考えたと思う。この事件については、多くの一流の著名人が書いている中で、祖父がどこまで事件に関わったのかを基軸として、闇の世界をほつれた糸を紐解くように明快に描写しているのだ。独創力に富んでいながら客観的なのである。 犯人は一体誰なのか。なぜ、下山定則は殺されなければならなかったのか。そのふたつ疑問に、この本は最終章のさいごに限りなく真実に近い形で迫っている。いや、名前も動機もズバリ書いているのだ。しかし、それは著者の推測の域を出ていない故、断定は出来ない。是非、多くの人に一読していただきたいと思う。
  • 1900年1月1日
    暗殺
    暗殺
    柴田哲孝の『暗殺』は、元総理大臣の安倍晋三殺人事件をモデルにした小説であるが、その考察は非常に面白い。山上被告の単独犯であり判決も来年1月に言い渡される。公衆の面前で、手製の銃を構え2発発射し2発目が当たったのだった。この事実は、ネット•テレビ•新聞等で世界中に報じられた。誰もが山上被告の犯行であることは疑いようがなかった。しかし、死亡解剖で調べてみると致命傷となった頚椎の銃創の角度が上から下に貫通していたことが分かった。山上被告は平場の路上から銃口を上に向けて打ったのである。しかも、高さ1メートルの台の上で安倍晋三氏は聴衆に向かって訴えていたわけだから、これはおかしいということになった。銃創は下から上に向いての角度でなければならない。会場近くのビルの5階辺りからスナイパーが打ったとも考えられる。現場とビルの高さの距離から見ても、銃創の角度の問題から言ってもその方が合点がいく。••• という考察である。この他にも、事件発生から3日も経ってから現場検証したことや、裁判までに1年以上もかかっていることを考えると『なぜ?』なんだと問いたくなる。 この本はフィクションであるためにどこまでが真実なのかわからない。しかし、想像力によって真実に迫ることは充分にあり得る。見事にそれを示した作品であると思う。
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