
rira
@riraran
女性作家おおめです
- 2025年11月26日
カフネ阿部暁子毎日を生きること、食べなければ生きていけないこと、誰だっていつかは死んでしまうこと。 すべての人の日常に横たわるそんなひとつひとつを丁寧に描いている作品だった。 特に後半からの展開は予想できなかった部分も多く、胸にちくちくと刺さるようなストーリーを読み進めた先で薫子とせつなに訪れた結末は本当に暖かく美しかった。 個人的に冒頭しばらくはあまり薫子の性格や価値観が得意ではなかったのだが、カフネを手伝い始めることで生まれ変わるように持ち前の真面目さやひたむきさをエネルギーにして日々と向き合う彼女の姿に気づけば夢中になっていたのをよく覚えている。
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