
たくみかん
@takumikan-715
- 2025年12月9日
読み終わった知人から勧められ、読み始めた限りなく透明に近いブルー。 読み進めるほど、冒頭から後半に至るまで容赦なく突きつけられる性的描写や薬物の気配に、思わず身を引くような嫌悪を覚えた。しかし、その不快さを突き破るようにして、主人公のリュウが抱え込む退屈という名の空白、そして彼の中に潜む人間らしさが、妙に自分の心に触れてくる瞬間があった。 世界と自分の間に薄い膜が張ってあるような、どこにもいない、何も持っていない感覚。 言葉にならないその孤独を抱えた者だけが、このタイトルの示す限りなく透明に近いブルーを少しでも捉えることができるのかもしれない。 自分の中にある痛みのような感覚が、リュウの心とほんの少しだけ共鳴した気がした。
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