とうが
@touga_kugane
- 2026年9月10日
翻訳できない世界のことばエラ・フランシス・サンダース,前田まゆみ読み終わったずっと気になってた本! 知っている言葉もあれば、知らない言葉もあった。覚えのある感情を海の向こうの人達も感じているのだなとしみじみしてしまうものから、その国だからこそ生まれた言葉まであって、中には思わず笑ってしまうものもあった。 私たちがわざわざひとつの言葉にしてこなかったものを、あえてぎゅっとひとつの言葉にしているのは、きっとそれがただ思考の海に流れて行ってしまうのを惜しんだだれかがそこにいたからなんだろうな。いつでも手繰り寄せられるように、あえて言葉という枠にそれを流し込んだんだろうな。などと思って、なんだか愛おしいような、切ないような気持ちになった。どの言葉も知れてよかったと思う。 - 2024年3月24日
海辺の金魚小川紗良読み終わった児童養護施設「星の子の家」に暮らし、来春には施設を出る18歳の少女・花の、共に暮らす子供や大人との日々、その中で去来するあの人との思い出、葛藤。そしてその末の選択を緩やかながらも丁寧に描いた作品。 取り留めない日々の光景を、気取らずも温もりを感じさせる表現で描く。 とても好きな文体。 得られなかった愛に振り回され、激情をとうに過ぎながらも、振り切れない寂しさにゆったりと心が波立つさまを噛み締める作品。親とは何か。家族とは何か。答えを見い出せなくても人生は続く。 いつか彼女なりの幸福を見つけられたらいいと願う。
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