ゆうや
@yuyak-kyuya
- 2025年4月15日天使も踏むを畏れるところ 上松家仁之読み始めた「読後数日ぼうっとするほど強烈な読書体験」という感想をたまたま見かけた。タイトルからも、不穏さとも言える何かの予感を抱いて、久しぶりに衝動買いしてしまった。 タイトルはアレキサンダー・ポープの言葉からなんですね。 ----- 聖なる場所といえども、愚者を防げない 聖ポール教会もその境内と同じく安全ではない それどころか連中は祭壇へと急ぎ、死ぬほどまくしたてるのだ 愚者というのは、天使も踏むを畏れるところに突き進むものなのだ ----- 最初と最後の行、すごく気に入ってしまった。 空襲で焼け落ちた明治宮殿の跡地に皇居「新宮殿」を造営する、一大プロジェクトを描いた長編小説。冒頭で登場人物たちの話題に挙がる黒澤明映画『生きる』の内容からも、何に生涯を賭すのかを問われる予感が漂ってくる。
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