ゆうや
@yuyak-kyuya
- 2026年1月3日
「手に負えない」を編みなおす友田とん読んでるなんとなく手にとったけど、面白すぎる。 「地下鉄の漏水対策」への止むに止まれぬ興味から始まったフィールドワーク。著者の発見と喜びの言語化や姿勢に、声を出して笑ってしまう。 その観察と関心は、漏水対策の方法そのものから、次第にその管理方法へ、そして「手に負えないもの」と向き合う人間のいとなみそのものへと変遷していく。 「対症治療より根本治療」だと決まり文句のように言われがち。だけど、終わりのない対症治療のなかに、なぜだかわからない「愛でたい」気持ちが湧いてくる。 「手入れ」という言葉の奥行きを、もう一度見直したくなっている。後半も楽しみ。 - 2025年4月15日
天使も踏むを畏れるところ 上松家仁之読み始めた「読後数日ぼうっとするほど強烈な読書体験」という感想をたまたま見かけた。タイトルからも、不穏さとも言える何かの予感を抱いて、久しぶりに衝動買いしてしまった。 タイトルはアレキサンダー・ポープの言葉からなんですね。 ----- 聖なる場所といえども、愚者を防げない 聖ポール教会もその境内と同じく安全ではない それどころか連中は祭壇へと急ぎ、死ぬほどまくしたてるのだ 愚者というのは、天使も踏むを畏れるところに突き進むものなのだ ----- 最初と最後の行、すごく気に入ってしまった。 空襲で焼け落ちた明治宮殿の跡地に皇居「新宮殿」を造営する、一大プロジェクトを描いた長編小説。冒頭で登場人物たちの話題に挙がる黒澤明映画『生きる』の内容からも、何に生涯を賭すのかを問われる予感が漂ってくる。
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