仄暗い水の底から

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ルイス@lou2s2025年12月1日読み終わった直前に読んだホラー小説が物足りず、確実な「恐怖」を求めて本作を手に取った。鈴木氏の作品は、かつてシリーズを一気読みした『タイド』以来だ。 冒頭の『浮遊する水』から、期待通りの恐ろしさに圧倒された。水道水や貯水槽など、生活に不可欠なものが恐怖へと変わる描写は圧巻。読後、デスクの飲みかけの水に口をつけるのを躊躇ったほどだ。『穴ぐら』の笑み、『漂流船』の貝拾い、『海に沈む森』の地下冒険……どれも強烈で、水への認識が根底から覆される傑作短編集だった。


