99.9%は幸せの素人

99.9%は幸せの素人
99.9%は幸せの素人
前野隆司
星渉
KADOKAWA
2020年11月27日
1件の記録
  • 鵜ノ人
    鵜ノ人
    @dokusyoreading
    2025年12月7日
    この本を読んで最も印象に残ったのは、人生の幸福は「何を持っているか」ではなく、「どんな人と、どんな時間を過ごすか」で決まるという点である。 物を手に入れた瞬間の喜びは、確かに強い。しかし、その幸福感は時間とともに薄れていく。逆に、誰かと一緒に経験した出来事や、心が動いた体験は、年月が経ってもその温度を失わない。思い返すたびに、あの時の気持ちや景色がよみがえる。この本は、そうした“体験の力”をあらためて気づかせてくれた。 また、特に心に残ったのが「温かな人間関係こそが人生の資産である」という考え方である。他者との良い関係は、単に心の安定につながるだけではない。むしろ、それがあるからこそ挑戦ができ、成長し、さらには仕事でも成果が生まれるという。人を大切にし、人を愛する力を育てることが、結果的に自分の人生の質すら高めていく。この視点は、幸福と成功を切り離して考えがちな私にとって、新しい発見だった。 さらに、長期的に幸福をもたらすもの(非地位財)に意識的に投資する重要性も深く印象に残った。地位や所有物のような短期的な幸福(地位財)に振り回されず、自分の経験や人とのつながり、成長といった「長く続く価値」に重心を置く生き方こそ、持続的な幸せを生み出すという。そして最終的には、自分の好きなこと、得意なこと、社会の役に立つこと、そして収入につながること、この四つが重なる領域で生きることが、究極の生きがいになるのだと語られていた。 読み終えて、自分が本当に大切にしたいものが少し明確になった気がする。物ではなく、人とのつながりに時間とお金を使うこと。短期的な満足よりも、長く続く幸福を育てること。そして、自分の価値観と重なる生き方を探し続けること。これらを実践していくことが、これからの人生をより豊かにしてくれると強く感じた。
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