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鵜ノ人
鵜ノ人
@dokusyoreading
ミステリーを好みます。自己啓発も読みます。
  • 2025年12月10日
    デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方
    「孤独とは、自分の思考が他者の思考のインプットから切り離された意識の状態のこと」という一文を読んだとき、改めて「孤独」という言葉の重みを考えさせられた。普段、孤独というと、物理的にひとりでいることや、誰にも話しかけられない状況を思い浮かべがち。しかしこの定義は、孤独をもっと内面的で、静かだが深い現象としてとらえ直しているように感じた。 人は生きている限り、常に他者と関わり、無数の言葉や感情や価値観に触れ続けている。そうした外からの刺激は、知らず知らずのうちに自分の思考を形づくり、支え、揺らし、方向づけてくれる。しかし、その流れが完全に途切れ、自分の内側にしか思考の材料がなくなる瞬間、そこで生まれる静寂こそが、真の孤独なのかもしれない。その状態は、決して単なる寂しさではなく、むしろ自分の内なる声だけがやけに明瞭に響き渡るような、特別な意識のあり方だ。 この視点に触れると、孤独はただ避けるべきものでも、ネガティブな感情だけを伴うものでもないように思えてくる。他者の影響から解き放たれたその瞬間にこそ、自分が本当に何を感じ、何を考えているのかが、はっきりと浮かび上がってくるからだ。一方で、他者からのインプットが途絶えることは、自分の思考が閉じた循環の中に留まり、外界とのつながりを失う危うさもはらんでいる。その両義性こそが、孤独という状態を複雑で興味深いものにしている。 この一文は、孤独を単なる精神的な「不足」ではなく、他者との関係性から切り離されたときに初めて立ち現れる、独特の意識の濃度としてとらえ直すきっかけを与えてくれた。孤独に対して少し違う角度から向き合えるようになった気がする。孤独は恐れるべき闇ではなく、自分自身と向き合うための静かな舞台なのかもしれない。
  • 2025年12月8日
    傲慢と善良
    傲慢と善良
    マッチングアプリで知り合い、婚約した架と真実。真実が突然姿を消したことをきっかけに、架は彼女の過去と向き合うことになる。物語は大きな起伏を派手に見せるわけではなく、二人の関係の背景や、美談のように見えていた部分の歪みを静かに描いていく。 読み進めるうちに、善意と自己保身の境界が曖昧になる場面が多く、登場人物の行動を通して、自分自身の振る舞いについても考えるところがあった。 結末よりも、そこに至るまでの“見えていなかったものが露わになる過程”が印象に残った。 読後、これまでの人との関わり方や、自分の在り方を少し整理したい気持ちになった一冊だった。
  • 2025年12月7日
    99.9%は幸せの素人
    99.9%は幸せの素人
    この本を読んで最も印象に残ったのは、人生の幸福は「何を持っているか」ではなく、「どんな人と、どんな時間を過ごすか」で決まるという点である。 物を手に入れた瞬間の喜びは、確かに強い。しかし、その幸福感は時間とともに薄れていく。逆に、誰かと一緒に経験した出来事や、心が動いた体験は、年月が経ってもその温度を失わない。思い返すたびに、あの時の気持ちや景色がよみがえる。この本は、そうした“体験の力”をあらためて気づかせてくれた。 また、特に心に残ったのが「温かな人間関係こそが人生の資産である」という考え方である。他者との良い関係は、単に心の安定につながるだけではない。むしろ、それがあるからこそ挑戦ができ、成長し、さらには仕事でも成果が生まれるという。人を大切にし、人を愛する力を育てることが、結果的に自分の人生の質すら高めていく。この視点は、幸福と成功を切り離して考えがちな私にとって、新しい発見だった。 さらに、長期的に幸福をもたらすもの(非地位財)に意識的に投資する重要性も深く印象に残った。地位や所有物のような短期的な幸福(地位財)に振り回されず、自分の経験や人とのつながり、成長といった「長く続く価値」に重心を置く生き方こそ、持続的な幸せを生み出すという。そして最終的には、自分の好きなこと、得意なこと、社会の役に立つこと、そして収入につながること、この四つが重なる領域で生きることが、究極の生きがいになるのだと語られていた。 読み終えて、自分が本当に大切にしたいものが少し明確になった気がする。物ではなく、人とのつながりに時間とお金を使うこと。短期的な満足よりも、長く続く幸福を育てること。そして、自分の価値観と重なる生き方を探し続けること。これらを実践していくことが、これからの人生をより豊かにしてくれると強く感じた。
  • 2025年12月3日
    自分に気づく心理学
    人が自身の行動や感情に抱える「乾き」や「満たされなさ」がどこから来るのかを静かに照らし出してくれる。 特に、「事実は人によって重みが違う」「相手にとってどうでもいい言葉でも、自分には深く刺さる」という指摘は、誰しも心のどこかに思い当たるものがある。私たちはつい、他人と同じ感覚で世界を共有していると思い込むが、実際には、一つの出来事に対する“重さ”は人ごとに異なる。それに気づくと、他者との距離感や自分自身の反応が、少し優しく見つめられるようになる。 「不満を抱えながら、周囲に気に入られることを優先してしまう」というくだりは、人が陥りやすい行動のパターンを見事に言い当てている。自分の願望を後回しにして、他者に合わせる。だが周囲が本当に望んでいるのは、その人が“自分らしくあること”なのだという指摘は、深い気づきを与える。結局のところ、自分を抑えて他者に合わせているとき、人は「相手のため」と思っているはずなのに、実際には自分も相手も苦しめてしまうのだろう。 さらに印象的なのは、「他者からの承認を求め続ける人が、その渇きを自覚した瞬間」について触れられている部分。愛されなかった子どもが、大人になっても無意識のうちに愛を追い求めてしまう、という構造は切なくも真実味がある。それは理屈の問題ではなく、生きてきた過程で身に染みこんでしまった心の反応であり、だからこそ“渇きに気づく”ことは大きな転機になるのだと思う。そして、その渇きに気づいた人が最初にすべきこととして提示されるのが、「自分を大切に扱う」という、ごく静かで、しかし根本的な態度である点が美しい。 自分が自分の“優しい母親”のようになること。 自分が自分の理解者であり、保護者であること。 外の世界に愛を求め続けて疲弊してきた人にとって、このメッセージは救いのように響く。 「批判的な親に苦しめられた人は、成長しても自分自身に対して批判的になりやすい」という指摘は、痛いほど真実であり、同時に癒しのヒントにもなっている。自分が自分の“新しい親”になり直すことで、過去の傷をやわらかく書き換えることができる。そんな希望が込められているからだ。 全体として、「人が自分を取り戻していくプロセス」をとても丁寧に示してくれる。自分を蔑ろにしてきた理由を責めるのではなく、理解し、受けとめ、優しさで満たしていこうと促してくれる。読むと、自分の内側にある小さな子どもをそっと抱きしめたくなるような、静かな共感と温もりが残る。
  • 2025年11月30日
    『迷路の外には何がある?』 --『チーズはどこへ消えた?』その後の物語
    まず心に残ったのは「現状を正しく把握することが何より大事」という点。どれだけ努力をしても状況そのものを間違って理解していれば、進む方向も誤ってしまう。まずは今どこに立っているのかを冷静に見つめることが、変化へ向かう最初の一歩なのだと思う。 そして、今まで以上に頑張っても成果が出ない時には、方針を変える必要があるという言葉も印象的。努力そのものが無駄なのではなく、努力の向きが現実に合っていない可能性がある。頑張り続けるだけではなく、「やり方を変える勇気」を持つことが大切だと感じた。 また「自分の考えが正しいとは限らない」「自分が考えたことを全て信じる必要はない」という視点は、思い込みに縛られがちな自分には特に響いた。信念は強い力になる一方で、古い信念は自分を縛りつけてしまうこともある。役に立たない考えは捨て、必要なものだけを残すという柔軟さが求められているのだろう。 さらに、「考えを変えたからといって自分が変わるわけではない」という一文も重要だと感じた。考えはきっかけであって、変わるためには実際の行動や経験が伴う必要がある。自分を成長させるのは、考えそのものではなく、それをもとにした選択と行動。 これらの言葉を通して、変化や成長には 「現状の把握」「柔軟な思考」「不要な信念の手放し」「行動」 の四つが深く関わっていることを改めて実感した。
  • 2025年11月30日
    チーズはどこへ消えた?
    チーズはどこへ消えた?
    変化について並べられた言葉を読み返してみると、その中でも特に大切だと感じるのは、まず「小さな変化に早く気づくこと」。大きな変化に飲み込まれるのではなく、兆しの段階で察知しておけば、必要以上に驚くことも恐れることもない。変化にうまく適応できるかどうかは、この早期の気づきにかかっているように思う。 次に重要だと感じたのは、状況が変わるなら自分も変わらなければならないという姿勢。自分の愚かさを笑えるくらいの柔らかさがあれば、固執せずに前へ進める。変化を受け入れるためには、自分自身を更新する覚悟とユーモアが必要なのだと思う。 さらに、「物事を簡潔に捉え、素早く動くこと」も欠かせない。あれこれ分析しすぎて身動きが取れなくなるより、見切りをつけて行動した方がいい場面は多い。複雑に考えすぎず、柔軟に動けるかどうかが、変化のスピードに対応する鍵になる。 変化とは失うことではなく、新しいものを手に入れるチャンスでもある。その視点を持ちながら、恐れに囚われずに前へ進んでいきたいと思った。
  • 2025年11月30日
    本を守ろうとする猫の話
    この本が一貫して伝えようとしているのは、「単なる知識の蓄積では人生は動かない」という厳しくも温かなメッセージだと感じた。 どれほど多くの本を読み、知識を詰め込んでも、自分で考え、自分の足で歩かなければ、それらは借り物の知恵にすぎない。本を読めば読んだだけ世界が広がるわけではなく、読んだ後に自分がどう動くかによって初めて視野は開けていくのだと痛感した。 特に印象に残ったのは、「自分の足で歩くことを忘れた本読みは、古びた知識で膨らんだ百科事典のようなものだ」という比喩。知識だけは豊富でも、自分で判断し行動することを放棄すれば、その知識は生きた力にはならない。誰かに開いてもらわなければ何の役にも立たない百科事典のように、主体性を失った知識はただの情報の山でしかないのだ。 「物知りになるために本を読むのではない」という当たり前の言葉の重みを改めてかみしめた。本は人生を代わりに歩んではくれない。人生を歩くのは自分であり、本はその歩みに光を当て、方向を示してくれる存在。 読書とは何か、学ぶとはどういうことかを根底から問い直させてくれる一冊でした。
  • 2025年11月27日
    頂きはどこにある?
    頂きはどこにある?
    読んでいて、ふと自分の心のあり方を振り返った。 「状況の真実とは何か」「逆境の中にどんな利点があるのか」と問いかけるたびに、これまで見落としてきた自分の考え方や感情に気づかされる。 山にいるときは、心が浮かれやすく、物事を実際よりよく見てしまうことがある。逆に谷にいるときは、視界が狭まり、現実を必要以上に悲観してしまう。 この本を読んで、その心の波に飲まれず、状況をありのままに見つめることの大切さを感じた。また、ただ願うだけでは何も変わらないということも、改めて実感した。 自分が本当に望むことを実現するためには、行動が伴わなければならない。夢やビジョンは、行動によって初めて形を帯びるのだと強く思った。 読んでいるうちに、自分は逆境も喜びも、どちらも学びの機会であることに気づいた。そして、どんなときも自分の意志を持ち続け、現実を冷静に見つめることが、人生を自分の手で舵取りすることにつながるのだと感じた。
  • 2025年11月17日
    誰も死なないミステリーを君に
    人の死を察知できる志緒と、その不思議な力を信じて支える佐藤。二人は、死の運命が迫る人々を孤島へ隔離することで、なんとかその悲劇を回避しようと奔走する――。 「誰が犯人か」を追うミステリーではなく、「どうすれば誰も死なせずに済むのか」を必死に模索するタイプの物語で、新鮮さと読み応えがあった。
  • 2025年11月14日
    一次元の挿し木
    一次元の挿し木
    不可解なDNA鑑定から始まる壮大な陰謀に、最後まで翻弄された。
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