アムラス

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トーマス・ベルンハルト
初見基
飯島雄太郎
河出書房新社
2019年9月25日
1件の記録
  • tarukovsky
    tarukovsky
    @tarukovsky
    2025年3月16日
    トーマスベルンハルト、読んでるといつもよくわからないまま進んでいって、読むのしんどいもうやだ...ってなるのに、いつのまにか引き込まれている。読み終わったあとも意味のわからなさが残るしすごく精神が疲れるけど、しばらく経つと、またトーマスベルンハルト読みたいってなる。トーマスベルンハルトという不思議体験。 「行く」はとくに、こんな作品書いてるのもすごいけど、翻訳者もすごい。よくこんなの翻訳できたなって思う。読み進めるほどにどこかイカれている会話に慣れてきてしまって、精神的遂行能力の頂点で、狂気の境界を越えていく。狂気が入場する...。歩行、思考、思考して、歩き続ける...。 トーマスベルンハルトは読後のすっきり感がなくて、読み終わると同時に何もない空間に放り出される。「凍」を読んだ時もそんな感じだった気がする。めっちゃ冷たくされてるのに、でも気になってしまう。何度も殴られてるのに、でもまだ好き...みたいな、文学のDVかこれは。
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