アムラス

3件の記録
- 阿久津隆@akttkc2025年6月6日「行く」はこういうやつ。 p.182,183 私たちは売り子のルステンシャッハーの甥には、とシェラーにエーラー、それまでになんども世話になっていましたが、ありとあらゆるウェスト・サイズが記された棚から、大量のズボンを取り出させ、店のカウンターに山積みにさせたのですが、カラーはルステンシャッハーの甥に、それらのズボンを一つ残らず光にかざすよう命じたのです、その間私は脇の方、入り口扉から見て、鏡の左手に立っていました、とシェラーにエーラー。
- tarukovsky@tarukovsky2025年3月16日買った読み終わったトーマスベルンハルト、読んでるといつもよくわからないまま進んでいって、読むのしんどいもうやだ...ってなるのに、いつのまにか引き込まれている。読み終わったあとも意味のわからなさが残るしすごく精神が疲れるけど、しばらく経つと、またトーマスベルンハルト読みたいってなる。トーマスベルンハルトという不思議体験。 「行く」はとくに、こんな作品書いてるのもすごいけど、翻訳者もすごい。よくこんなの翻訳できたなって思う。読み進めるほどにどこかイカれている会話に慣れてきてしまって、精神的遂行能力の頂点で、狂気の境界を越えていく。狂気が入場する...。歩行、思考、思考して、歩き続ける...。 トーマスベルンハルトは読後のすっきり感がなくて、読み終わると同時に何もない空間に放り出される。「凍」を読んだ時もそんな感じだった気がする。めっちゃ冷たくされてるのに、でも気になってしまう。何度も殴られてるのに、でもまだ好き...みたいな、文学のDVかこれは。