風の海 迷宮の岸(下) 十二国記

2件の記録
- こまち@komachi03192025年3月12日3/4読了。 上巻がほのぼの展開だっただけに、下巻を読むのが怖かったです。月影で泰麒が亡くなったかもと言われていたので、ビクビクしながら読み始めました。鬱展開というほどでもなく拍子抜けしたけど、とりあえず良かった。 驍宗と泰麒、驍宗に抱き上げられたり甘やかされる泰麒が可愛い。けど、この後色々あるんだろうと思うと辛くなるのがよくできた誘導です。 驍宗は自分が王に選ばれたいという気持ちはあれど、それ以上に泰麒の意思や麒麟としての成長を大切にしているのがわかって、この二人も良い主従関係になりそう。 景麒も延王と延麒も皆んな優しいし、景麒がアレンジしたのかと思うと本当に微笑ましい。なんだかんだで優しいな景麒。あと麒麟達にめちゃくちゃ叱られる延王に笑ってしまった。延王と延麒のコンビ、かなり好みかも。次が彼らのエピソードなので楽しみです。 それにしても月影ではあれだけ陽子の家族や友人の嫌なエピソードが満載だったのに、ここまでさほど泰麒の嫌な蓬莱エピソードがないのが却って怖い。もしかしなくても、この後改めて『月の影〜』で触れた話や蓬莱での上手くいかない人間関係エピがてんこ盛りの鬱展開の話が来るんでしょうね。