
こまち
@komachi0319
ミュージカル化のニュースをきっかけに長年気になっていた『十二国記』を読み始めました。感想を書くためにこちらでアカウントを開設しました。
普段は主にBlueskyにいます。
- 2026年9月20日
幽冥の岸 十二国記小野不由美読み終わった昨日書いた感想で一番大事なことを書き忘れたので追加。例によってネタバレの配慮なしです。 「幽冥の岸」で景麒が泰麒に正論で叱るシーン。風海では玉葉様にたしなめられて「正論だけではいけないのか」と自問自答していた景麒だけど、白銀の後の泰麒にはその正論こそが救いになったというのも、長い時間を超えたアンサーで書いてくれて嬉しかったシーンです。正論で叱ってくれる人がいたから、泰麒も泣くことができたことでしょう。優しくされるのが辛い時はあるから。 景麒は散々言葉が足りないと言われていて、自分でも「言葉を惜しむ」と自覚しているけど、泰麒を叱るシーンではしっかり言葉にしていて、そこは景麒の成長を感じました。 で、あの膝枕。言われた泰麒はさぞかし驚いただろうし読んでいる私もびっくり。そして、陽子を寝かし付けたっていうのが本当に驚きです。慶に帰った頃って『書簡』の頃だと思うけど、とてもそんな信頼関係があるように見えなかった! そして、蓬莱では良い子ゆえに自分の感情を抑えていたであろう陽子に辛い気持ちを解放させて寄り添った景麒を見直しました。 新刊で一番評価が上がったのは景麒ですね。 - 2026年9月19日
幽冥の岸 十二国記小野不由美読み終わった「幽冥の岸」 「幽冥の岸」、とっても良い短編集でした。そして、これが白銀本体に組み入れられず独立した短編集の形式で良かった。どのお話も良かったけど、本体に出てきたら世界観が変わってしまってどちらも没入感が下がりそう。 さて、ここからはネタバレ配慮なしの感想です。ネタバレを避けたい方はお気をつけて。 (以下、ネタバレあり感想) 「戦城南」 1作目は、酆都を葬うために去思が短章を連れて戦地を再訪する話。去思と短章もそれぞれ後悔を抱えているけど、酆都たち戦いで犠牲になった人間を葬る男から聞く南牆の話がひたすら辛い。博牛が出てきて白銀のあの里か、と思い、土匪を退けた後彼らを襲った理不尽。あまりにも救いがなくて、読みながら胃が痛くなりました。 驍宗様を売って自分の里を守ろうとした彦衛、彦衛を許すことなく姿を消した定摂。彼らのしたことは確かに責められることかもしれないけど、ここで白銀の中で李斎が語った「民は保身を考えても良い」が効いて、単純な善悪では語れない話だと感じました。最後、短章が語る人を善悪で分けることの難しさ、立場が変われば悪人とされる人物も善人になるという指摘が非常に考えさせられるし、その発言を踏まえてラストで彦衛に差し入れを渡す老人が救いと感じました。 表題の「幽冥の岸」とも通じる、罪を償うことが彦衛にとって救いにもなるという大きな主題が辛い話の中で希望に見えます。個人的には4作の中でこの話が一番好きです。 「異邦の客」 黄海や黄朱の里の生活の描写がひたすら興味深いし、この辺りを画伯の絵で見てみたいと思ってしまいました。 琅燦が想像より素直な跳ねっ返りのクソガキでちょっと意外でした。この話を読んで戴でのあれこれ日そのなんでも試してみたい気持ちの延長線だったのでは?と思わずにはいられない。 巌趙の為人がよくわかったのも嬉しい。巌趙がとにかく人の懐に入ることができるタイプで、いつも巌趙がそばにいたから驍宗様が自分には人望がないと思い込んだのでは、と思ってしまった。巌趙と琅燦の距離感がわかって改めて白銀での処刑の日の二人のやり取りを思い返すと辛すぎる。混乱の中行方がわからない巌趙が琅燦によって助け出されていて欲しい。 「夢の結び」 冒頭、草洽平が登場して期待が高まる中で出てくる「客の前には決して出て来ない花娘がいる」。これはまさか?と思ったところに英章登場で大はしゃぎです。妓楼に潜伏していたのがイメージ通り! 一片の慈悲も持たないような表情の英章と白玉ちゃんの組み合わせが最高だし、圧迫面接並みにガン詰めしながらも白玉ちゃんの賢さを理解し、なんだかんだで面倒見が良くごはんを運んで椅子を引いてあげる英章。英章の話が読みたいとは思っていたけど、まさかこんなオタクが死ぬ前に見る夢みたいな話が来るとは思わなかった。 そして、新作で最大のサプライズが草洽平と南瓜大夫が同一人物だったこと。これは「ええ〜」と声が出ました。南瓜大夫の人柄が描かれていたことから、彼もまた周りから昇山を勧められる人間だったのだと改めて思ったし、王にはなれなかったけど自分ができることをして戴を支えてきたその働きが王の奪還につながっていく激アツ展開でした。 最後に内容とは関係ないけど、項梁が気遣いの人すぎて戴国中に帰りを待つ母と子がいそうだなと思ってしまいました(笑) 「幽冥の岸」 この話はうっすらネタバレを踏んでしまっていたのですが、読んでみると随分ネタバレとは印象が違いました。 蓬山での西王母の宿痾が情けである意味、玉葉様が李斎の疑問(というか不信)に答える話があって良かった。これで天の不条理について一部は納得できました(李歳は全然納得してなさそうだけど)。 李斎が慶を訪問して、桂桂の言葉でようやく飛燕を思って泣けたのも良かった。李斎、辛すぎる日々だったもんね。このまま穏やかに過ごしてほしいけど、泰麒の不調が生涯続くなら、蓬山との付き合いも長く続きそう。でも、今回泰麒を連れて行く時もアポなしで普通に突撃していて、西王母にも全然畏れを感じてないから、そのうち天との付き合いにも折り合いがつきそう。 陽子が語る蓬莱の価値観とそれに驚いて衝撃を受ける李斎のシーンも必要だと思うし、陽子の言葉から、彼女も泰麒と同じく自分の立場を理解してあらゆることを飲み込んで覚悟を決めているのが伝わってきました。泰麒の覚悟という点では六太と耶利のやり取りも良かったなぁ。 と、色々書いていますが、私、景麒の膝枕と「どれほど主上を寝かし付けたか分からない」発言で全部ぶっ飛びました。えええー!?!?!? 膝枕はネタバレで知っていたけど、陽子にやってたの!?!?!? 深呼吸して続きを読みましたが、もう慶主従を見ると自動的に膝枕というワードが頭に浮かびます。 ラストが王と共に責務を背負う覚悟なのも良くて、あの驍宗様から「至らぬ王と麒麟」というフレーズが出るのもこの先苦難があっても乗り越えていけそうだと感じました。 こんなに善きお話を読むことができて幸せです。これから何度も読みたいと思います。 - 2026年9月14日
白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記小野不由美読み終わった新刊発売に向けてシリーズ全巻通読3周目。 ストーリーを承知して読んでも辛い4巻。希望が失われて人の命が失われて、残りページ僅かなのに絶望的で。そもそも4巻通しても95%くらい辛いんですよね。 阿選が「偽王は国を生かそうとせず国を殺そうとすれば破綻はない。全ての摂理は自分に味方する」と考えて実行しているうちは良かったけど、終盤になって「驍宗を生かすつもりはないし、泰麒を絶望させるために生かしてもいい」と考えだしたのが破滅への道だったよねと思うし、このあたりの心境の変化を短編集で書いてくれたら嬉しいなぁ。 3周目は李斎を軸に読みました。李斎は陽子が黄昏で語った「人は自らを救うしかない」を実行した人で、読んでいると言動は意外と正しいと言いづらいものが多いし、割と直情的なところもあるけど、様々な民と関わってそれぞれの立場を理解して、自分も過ちがあれば修正しながら解決策を模索してもがいていて。天に救われるのではなく自らを救う李斎は民に生きる指針を示すことができる人間だと思うし、天が救いを与えてくれたと考える驍宗様と対極的なキャラクターだと感じました。 実は新刊で一番心配なのが李斎だったりします。白銀でやり切った感があるのでまさか死んじゃったりしないよねと。小野先生、ネームドキャラも容赦なく死なせるから密かに心配です。 なんとか新刊発売前に全巻通読できてホッとしています。17日が楽しみ! - 2026年9月10日
白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記小野不由美読み終わった新刊発売に向けてシリーズ全巻通読3周目。 ようやく色々動きが出て、少し希望を持ったりもできる3巻。新刊を念頭に読むと、琅燦の言動があまりにも自分の興味優先過ぎてオメー許さんぞという気持ちになってしまいました。 今回、黄朱の琅燦が阿選に加担したことはやがて皆が知ることになると思うのですが、これは常世における黄朱の立場を著しく悪くするし、場合によっては排除する国も出るのではないかなぁ。国に属さないからこそ罰せられることのない琅燦には犬狼真君が罰を与えてやって欲しいですね。 あと、阿選がもう少し他人と意見を交わせる人間だったら良かったのにねと毎度のことながら思います。善き人であろうという意識が強すぎて弱さを見せられないのが不幸の始まりだったけど、驍宗や麾下と胸襟を開いて語り合えればあんなことにはならなかったでしょうに。 何度読んでも正頼の牢の鍵を手に入れなければならないところでの「••••••先生」がグッときます。新刊では出ないと思うけど、広瀬ありがとうと言いたい! - 2026年9月8日
白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記小野不由美読み終わった新刊発売に向けてシリーズ全巻通読3周目。 2回目の通読時にあまりに陰鬱で進展がない閉塞感にページが進まず、次読むときには2巻はパスしようかと思ったほど読むのが辛いこの巻。でも、せっかくなので読みましたが、ホント辛い。この遅々とした展開が後で色々効いてくるんですけどね。全てわかった上でも辛かったです。 新刊との絡みではやはり琅燦に注目してしまいました。特に泰麒が驍宗に禅譲させると言い出した時の「天は人間が考えているより、はるかに教条的に動く」「形に拘り手続きに拘る」の発言は黄昏で六太と尚隆が同様の内容を語っているので新刊でなんらかの形でこの点に触れるのではと期待しています。 2巻は泰麒もさることながら李斎が強い。王師将軍だから強くて当たり前だけど、風海では幼い蓬山公に優しく接していたし、黄昏では心身共に弱っていたせいかごく普通の官吏という印象でしたが、この巻の李斎はまさに武人というかむしろ土匪に近い感じ(どこかで土匪に間違えられていたし)、修羅の国のせいか全体的に荒んだ登場人物が多い中でも圧倒的存在感でした。前回通読した時、血の気が多いと言われる戴国の人間の中で、優しい物腰や女性であることから一見そうは見えないけど実は一番血の気が多いのは李斎だなと思ったことを思い出しました。 - 2026年9月6日
白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記小野不由美読み終わった新刊発売に向けてシリーズ全巻通読3回目。 白銀1巻は初読の時は登場人物の多さ、これまで出ていない宗教に関する知識の無さ、地理の描写の細かさに読み取れる内容がいささか薄く思えて不安でしたが、3回目の今回は初めて物語全体を既に知った上で細かく読むことができました。 描写も細かく、ストーリー的には導入にあたる1巻については新刊では触れないかなぁ。 とにかく項梁が語る英章の話がいっぱいで読んでいて楽しい。項梁、良い男だけど自ら大変な境遇を招きがちなタイプかも。泰麒に振り回されている様子に今回のMVPは項梁かもと思っています。 - 2026年9月4日
読み終わった新刊発売に備えてシリーズ全巻通読3周目。 新刊との絡みでは、やはり玄君や西王母と李斎の問答や陽子が抱く天への不審や疑問に何らかの答えが出るのでは、ということでしょうか。陽子が評する神の庭である常世で、陽子が言う「人が自らを救うしかない」を実現してみせた戴国の後、天について小野先生の考えが読めると嬉しいです。 あと、上下巻を通して李斎の痛いほど人間らしい心の揺れが描かれて、その後の白銀を読んではいるけど新刊で李斎が救われて欲しい。 うっかりネタバレを軽く踏んだ幽冥の岸から察するに死亡エンドはないと信じていますが。将軍を辞して真君のようにカチコミの神として黄海に飛燕と一緒の像を立てて祀られてもらっていいけど、李斎がめちゃ嫌がりそうでこれはないかな。 ここからは新刊に無関係の感想です。 私、好きな三大登場人物が尚隆、呉藍滌様、英章なので黄昏は相当読んでいるのですが、尚隆と呉藍滌様のエピソードはこれ以上は書かれないと思うけど、今回の内容だけで無限に想像できて噛むほど味がするなって感心。英章は白銀でも美味しすぎて楽しみ。麒麟達も個性があって、その使令も興味深いです。フェリシモの十二国記で什鈷がぬいぐるみでグッズ化されて、ニッチ過ぎて笑ったけど。 リアタイした読者の皆さんはここから18年待ったんですよね。読む度にその長きを耐え忍んだ不屈さに尊敬の念しかありません! - 2026年9月2日
読み終わった新刊発売前のシリーズ全巻通読3回目。黄昏はこれだけで何度か読んでいるのですが。 新刊に向けては、陽子と桓魋も会話の中で桓魋が言う「他人と自分を引き比べても仕方ない」「他人への評価と自分の内実という比較にならないもの」が実に鋭くて、この比較をやって自滅したのが阿選だったんだな、と改めて思いました。 後は、琅燦が李斎と語る際の泰麒の評価。やはり琅燦は泰麒を他の臣下とは違う見方で捉えていて、それが阿選を唆した一因だっただろうし、この辺りは新刊で掘り下げてくれるかな。驍宗の泰麒に関する評価とは微妙に違うものの、二人とも臣下達とは違う見方で泰麒を捉えており、それは黄海で過ごした時間の影響であると思うので。 - 2026年8月31日
読み終わった新刊発売に向けて全巻通読3周目。 華胥の幽夢は短編5作で構成されているのですが、どのお話も非常に素晴らしく、短編ならではの濃縮されたストーリーで情緒がぐわんぐわんと揺さぶられる1冊。私も1話だけ読むことが多く、手に取る回数が多い1冊です(「帰山」がすごく好き)。 短編集に備えて読むにあたり、1作目の「冬栄」で漣行き御一行のメンツが意味深過ぎて、それだけで危うく白銀を開けそうになりますが、ただでさえ時間がないのでグッと我慢です。 今回一番考えてしまったのは「華胥」の栄祝。栄祝は自分の正義を守るために砥尚に罪を唆して結果的に失道に追い込んだわけで、これが阿選を唆した琅燦と重なるのですが、阿選を唆した琅燦の考えや背景は栄祝のそれとはまるで違うものになるだろうなと思いつつ読みました。 - 2026年8月29日
- 2026年8月27日
丕緒の鳥 十二国記小野不由美読み終わった新作を前に全巻通読3回目。 どの話も地に生きる民の話で、短編ながら重い。読み返す度に読後考えてしまう話や、民から見た王の話を通して王という立場の重さを再認識したり。 そして荒れた国土で苦しむ民の話を読みながら、この通読の最後にやってくる白銀4冊のあの重苦しい描写を思い出しています。 あと、辻真先先生の解説が実に読み応えがありました。 - 2026年8月26日
読み終わった新刊発売を前にシリーズ通読3回目。 陽子が「頼りになる官を見つける」までの話ですが、下巻はとにかくテンポが良くてページを捲る手が止まりません。 政から逃げない、圧政から逃げない、そんな逃げない人達が動かす世の中。「頼りになる官」とは待っていて与えられるものではなく自ら動いた先にあるもので、他のシリーズ中の王と同様、逃げずに活路を開こうとする者にしか王としての道は拓かれないのだと感じます(そして、だからこそ阿選があんな風になったとわかる)。 それにしても陽子がカッコ良すぎて、これはミュージカルでも観たい! 景麒の「下僕が来たと言ってもらえば分かるはずだ」と、それを聞いてびっくりする陽子を観たいし、もしエキストラになれるなら陽子に壁ドンされる人相のよくない男になりたいです。 - 2026年8月23日
- 2026年8月14日
読み終わったシリーズ全巻通読3回目。海神は大好きで単独で何度か読んでいるので、多分10回目くらい? 新刊との絡みで言えば、驪媚が指摘した仙に権限を持たせる危険性がその500年後の戴国で起こった話でまさに先見の明だな、とか。王が玉座にいなくて良いという考えから天意を試したのはどちらも同じだけど、戴の方が遙かに凄惨な状況になったのはやはり出自が黄朱の琅燦の存在故だろうから、新刊で彼女が何を語るかが鍵なのかなと。 改めて読むと、500年前から天意に疑問を感じる人は存在しておそらく何度も同じような顛末を迎えただろうに、戴では麒麟があり得ないことに踏み切るほどの事態が起こってしまったわけで、そんな状況で小野先生から短編集に甘い話は来るはずないなと腹を括っています。 - 2026年8月7日
読み終わった全巻通読3回目。 この下巻、初読が月影スタートだった私は玄英宮で戴国の状況にちらっと言及していたことを覚えていて、下巻にどんな怖い展開が待つのかビクビクしながら読んでいたのに泰麒は色々思い悩んだけど最終的には即位の場面で終わって、逆にその後にどんな恐ろしい事態が待っているのか怖かったんですよね。 改めて読むと、驍宗様がイキリ散らしていて面白いし(この性格だと何事も起こらなくてもどこかで問題が発生しそう)、戴国の人達が10人ぐらい蓬盧宮に忍び込もうとして放り出されたり、喧嘩したりとやばい国民性だなとか色々後のあれこれに繋がるエピソードが散りばめられていていちいち感心していました。 新刊との絡みで言えば、やはり李斎がどうなるのかが一番気になります。 泰麒と驍宗様と李斎の関係ってなかなか不思議だと思うし、泰麒にとっては母や姉のような存在で王でもないのにあんなに懐くのも珍しい気がするし、後の李斎の働きが戴国の運命を決めたことから李斎はいわゆる天の配剤的存在と言って差し支えないと思うのです。そして、白銀までで色々やり切った感がある上に白銀1巻で泰麒が親離れしたように感じるので、この後は李斎が王と麒麟から切り離されてちょっとモンペ気味な一臣下になったり王朝を去るのか、はたまた天とも関わった存在ということで引き続き天の配剤ポジションで王朝を支えるのか。その辺りの方向性だけでもわかるといいなぁ。 最後に、何度読んでも雁主従と景麒の小芝居が楽し過ぎるし、これを企画したのが延麒と景麒というのも面白い。景麒が予王相手に小芝居していたらそれも見たいですねぇ。 - 2026年8月6日
読み終わった十二国記全巻通読3回目。 可愛い泰麒のほのぼの蓬山での麒麟ライフ、通読後に読み直すとそれ自体が密かな毒のようで、その後待ち受ける運命を知っているだけに複雑な気持ちに。「お母さんに会いたい」のセリフを泰麒に言わせる小野先生、さすがすぎます。 上巻はなんと言っても泰麒と景麒のやり取りが好き。初対面で泰麒に「なんだか冷たそうなひと」と思われる景麒、その後の慶国に関するやり取りが期待を裏切らなくて何度読んでも笑ってしまう。このシーン、陽子に水禺刀で見てもらいたい! そして、この人選ミス感が大きい景麒呼び出しが、本当は廉麟が良かったけど都合が悪いから仕方なくで、でもせっかくだけど景麒も泰麒の可愛いところを見習うといいって玉葉が思うだけじゃなく言ってるところが最高です。 でも、何だかんだで泰麒に絆されて優しいお兄ちゃん(女仙にはめちゃ怒られるが)の景麒、微笑ましく読んでいるところに、景麒が帰る時の「不器用な優しさこそが〜」のくだりで毎度「ああ」となっています。 - 2026年8月4日
月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)小野不由美,山田章博読み終わったシリーズ全巻通読3回目、月影上下巻は5回目です。 シリーズ全巻を読んで思うのは、十二国記の世界で王に選ばれるというのは必ずしも人が羨むような素晴らしいことではないということ。そもそも陽子みたいに昇山なしで麒麟に選ばれても、昇山並みかそれ以上に過酷な日々を経て玉座に座ることになるのが気の毒すぎて、これは国に捧げる人柱みたいなものだな、と。そして、頑張れば必ず良い国になるとも限らない。塙王の鬱屈した気持ちも天の理不尽さを思えば同情の余地もあるなと感じます。 塙王の所業が覿面の罪に該当しないのはどうして?と思っていたけど、この辺りの天のガバガバ判定について新刊で触れてくれたら嬉しいです。 - 2026年7月31日
月の影 影の海(上) 十二国記小野不由美読み終わったシリーズ通読3回目。観劇前に月影上下巻のみ2回読んだので実質5回目ですが、いつ読んでも辛い。話が進まない八方塞がり感での辛さは白銀2巻が上だけど、内容の刺さり方はこっちが上。 とにかく上巻ラストの剣の幻が辛い。自分が若い頃読んだらダメージ10倍だったと思うので、読むのは今が正解かと。 最初は景麒のあの態度に腹が立っていたけど、何度か全巻読んだ後は、黄昏の捜索時のあれこれを思い返せばこんなもんだろうと思うし、魔性の子の凄惨な状況を思えば無関係の人を巻き込まずに済ませて偉かったし、冗祐を憑けたのはGJと褒めたい。 ようやく下巻を手に取れるのが嬉しい! - 2026年7月28日
- 2026年7月24日
魔性の子 十二国記小野不由美読み終わった3回目の今回がシリーズ他作を思い返しながら読んだせいか、過去一番読むのに時間がかかりました。 新刊のうち『異邦の客』は『魔性の子』関連かなと思っていたけど、ラストの方で身体の欠けた者、心の欠けた者も異端であるという記述があることから、もしかすると正頼の獄中の回想かもと思い始めています。 時系列では黄昏ラストから白銀につながる本作がシリーズ最初というのも、その後の構想がこの時点でかなりあったのがわかり、改めて小野先生すごいなと感心しています。
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