華胥の幽夢 十二国記

3件の記録
- こまち@komachi03192025年7月21日読み終わった再読中7/21再読。 5つの短編からなる『華胥の幽夢』、どの話も本当に好きで大切に一日1話読みました。 『冬栄』は泰麒が生国に下ってすぐの平和(そうに見える)ひとときの話。正頼との穏やかな時間、漣訪問と廉主従(めちゃくちゃ好き)とのやりとりが再読では本当に切ないし、漣訪問のメンツも白銀まで読んだ後見ると意味深過ぎて、初読時とはまったく違う視点で読みました。この裏であんなことが、と思うと複雑過ぎます。 『乗月』はミュージカルの予習でドラマCD(月影ではほぼ触れられない舒覚と舒栄の話『姉妹王』が目当て)を聴いたのですが、そこで芳に行く前の桓魋と楽俊のやりとり『地に獣』を知った後なので、一層しみじみと読みました。 とにかく仲韃に対する月渓への感情が重いし大きい。月渓、めちゃくちゃ湿度が高いし、この話を読んだ後、祥瓊に対してしたあれこれを思うとああ〜と変な声が出そうです。本編でツッコミ不足だったところをきっちりさらっていて見事な話でもあります。 『書簡』は二人のやり取りがとにかく好きで。なんと言っても『赤楽』って元号を景麒まで許してくれたのがアツイ。初読時「どこのCP名?」って思ったのに。あと、何気に楽俊がなんでも「陽子のおかげ」と言っているのが好きです。でも、銀をくれたのは延王ですよ〜。 『華胥』はちょうど参院選の最中に読んだので、より一層思うところがあります。とにかく「責難は成事にあらず」の一言が重いし、これは文字で語るのは難しい話です。 最後は『帰山』。この話がとにかく好きで、一回シリーズ全巻読み終えた後これだけは何度か読み直しています。二人が語る王朝の興亡と仙籍や神籍に入った人の生死への考えが非常に興味深いです。あと、奏に帰った利広が語る諸国の話で慶のことを面白いと語ってくれるのが嬉しい。いつか陽子とエンカして欲しいです。 とにかくどの話も素晴らしくて大好きな一冊です。
- こまち@komachi03192025年3月21日3/21読了。 短編集が5本で構成されている1冊で、どの話も国を治める意味を考えさせる。短い話でも読むのに時間がかかるものも多かったです。 タイトルの『華胥の幽夢』は特に考えさせられる話でした。救いはないけど最後まで読んでなるほど、と。 『帰山』で利広と延王こと風漢の話が読めたのは楽しかった。前作を読んできっと気が合うと思ったので。それにしても、傾いている国が多過ぎるなぁ。そんな中での奏の安定感がすごい。