黄昏の岸 暁の天(そら)〈下〉―十二国記

3件の記録
- こまち@komachi03192025年4月13日4/11読了。 『魔性の子』の裏側詳細でした。諸国の麒麟が泰麒を捜索するという案を陽子が提案してああなったのか、と。あと、今までぼんやりだった天の話に結構切り込んでいて、これは今後の話につながるのかなと思ってみたり。でも、これを回収するなら壮大な話になりそうですよね。 新登場の範国主従もなかなかクセが強いけど、氾王は洞察力に優れていてビジネスマンとしては超有能そう。あと、500年のキャリアを活かして延麒が大活躍でしたね。王も麒麟も治世が長いとそれだけ経験を活かして色々できそう。 とりあえず泰麒は戻ってきたけど、この後も戴国は大変そう。泰麒、最後に戴国に帰ることを訴えるところなど、あの稚い雛時代とは別人だなぁ。 私は『丕緒の鳥』を読み忘れていたのでこれと『白銀の墟 玄の月』を残していますが、『白銀の墟 玄の月』4冊が戴国の話なのですね。『月の影〜』と同じく4冊のうち2冊は鬱展開なんだろうと今から覚悟していますが、まさか4冊のうち3冊が鬱展開なんてことはないよね? そうそう、この下巻では陽子が蓬莱について考えていることを明らかにしたり、謀反に絡んで慣例や則を軽んじてはいけないと桓魋や浩瀚が陽子を諭す場面があったりとこれまでの話を埋めている部分も興味深いと思いました。私も『風の万里〜』を読んだ時、後者については気になったので。このあたりを読んで、慶については多少問題が起こっても良い方向に進んでいきそうな気がします。