風の万里 黎明の空(下) 十二国記

3件の記録
- こまち@komachi03192025年3月13日3/12読了。 とっても良かった、これは名作ですね〜。 陽子、祥瓊、鈴がそれぞれの道を歩いて出会って、そこからラストまでの展開がちょっと水戸黄門的ではあるけど読了感が爽快でした。 街に降りて人々と共に戦って信頼できる仲間を得て帰還した陽子の初勅も本当に陽子らしくて良かった。『月の影〜』で延王が会ってすぐなのに陽子に向かって「王気を備えている」と言ったのも、新王に逃げられないようリップサービスだったわけではないのだなと再確認しました。 景麒が陽子と過ごして少しずつ変わっていくのも良かった。陽子は景麒に「麒麟とは思えないぐらいいやみだな」と言い、景麒は「主がとにかく頑固ですから、これくらいでいいんです」と言うのが良かった。この二人、お互いがお互いを振り回してなかなか良いコンビでは。 景麒は前王の治世が短期間で終わって、次の王に対してものすごく責任とプレッシャーを感じていただろうから、陽子に振り回されつつもホッとしていそう。 本筋に関係ないけど、陽子がすらりとした身なりが立派な男から「下僕が宿で待ってる」と伝言を受けて、その宿で待っていた景麒に「とんだお呼びたての仕方だぞ」と文句を言うシーンでめちゃくちゃ笑いました。