風の万里 黎明の空〈上〉十二国記

2件の記録
- こまち@komachi03192025年3月13日3/8読了。 陽子が即位して、即位式に楽俊と延王延麒が登場するだけでホッとするのがすごい。楽俊、いつのまにか雁国で大学に入学できて、延王に良くしてもらって六太とも仲良くやっていて良かった。これで雁国で就職決定かな。こんな良い人(獣?)財を彼らが逃す気がしないから。 3人の登場にホッとしつつも、冒頭の祥瓊と鈴のエピソードからも『月の影〜』並に鬱な話が来そうだなとも思いました。 この上巻を読んで『月の影〜』で上巻丸々理不尽のデパートのような展開だったことが活きているように思いました。蓬莱でごく普通の女子高生だったところから王になるには、短期間であれだけの理不尽を経なくてはいけなくて、あれがあったから祥瓊と鈴とは違い、陽子は行動に移せたのだと納得できました。 そんな祥瓊と鈴も出会いを経て変わっていく途中で上巻終わり。ここでも楽俊が本当に良い導き手で素晴らしい。 陽子と景麒、大丈夫かなと思って読み始めましたが、意外と陽子が強くてホッとしました。「初勅で溜め息を禁じようか」には笑ったけど、景麒のあの性格には陽子くらい豪胆な王でちょうど良いし、回想の前王の様子から察するに真面目すぎて仏頂面で口べたな性格(by六太)との組み合わせはドツボに陥りそうな気がします。