薄闇シルエット

10件の記録
K-U@K-U2026年10月8日読み終わった「大人ってなんだろう」「幸せってなんだろう」と考えさせられる小説でした。 角田光代さんの表現力が本当にすごいです。 子どもの成長や何気ない日常、人の心の揺れまで、こんなふうに表現するのかと何度も驚かされました。まるで自分が主人公になったような没入感があります。 「若い人って、どんな気持ちでいるんだろう」 この言葉が特に印象に残りました。 少し前までは「大人って、どんな気持ちなんだろう」と考えていたのに、気がつけば自分が「若い人って、どんな気持ちなんだろう」と考える側になっていたことに気づかされました。 そして、 「どこにもいないだれかの価値観を、自分のもののように錯覚していただけじゃなかったのか。」 この言葉にはドキッとしました。 自分も無意識のうちに、誰かの価値観を自分のものだと思っていたのかもしれない。 年齢や経験を重ねることだけが「大人になる」ということではなく、自分にとって何が大切なのか、何を選んでいくのか。 幸せも、何か特別なものではなく、何気なく過ごしている「今」の中にあるのかもしれない。 大人になること、幸せであること。読み終えた今も、まだ答えを考え続けたくなる小説でした。





- ほんよむこ@honyomuko_112026年3月7日読み終わったリアルな主人公の気持ち、自分は何も持ってない感覚、周りがどんどん結婚や仕事で変わろうとする気配、全部が嫌になる。そんなことを表現してくれてて読んでて辛くでも共感も覚えるところも。読み終わったとき、よかったとは思えないけど、何かを問いかけられた気もする不思議な本だった。


ぐうたらスズメ@suzumegu2026年1月7日読み終わった持つ者と持たぬ者、 様々な対比が描かれている。 37歳にしてのんびりマイペース、ちゃらんぽらんな彼氏、タケダくん。 その彼女である主人公のハナは、下北沢に店を構える経営者で、良さげなマンションに住み、呑みっぷりも凄い。 何だかんだしっかり者で相手に合わせられるタイプなのかな〜と私が勝手に思っていたら、章を重ねるごとに主人公の解像度が上がる。 2人が似た者同士であったことを知る。 結婚に縛られローン地獄のマイホームパパ、母が作る垢抜けない手作りケーキ、社会の上下に属すこと、ブランド物に頼ること、なにかにつけてダサいと嫌う。 みっともないこと、プライドが許さないことはすべて避けて構成されていた人生。 それに気付いたタケダくんは、今からでもひっくり返そうと猛進する。 ほぼ出番なかったけど、野鳥観察の笹井さんについて。意外にも清潔感ある服装、そして当たり前のように用意されてる大量の味が違うおにぎり。 絶対マザコンルートだろこの人…!!と思ってハラハラしながら楽しく読みました。 主人公めっちゃおにぎり食べてるし嫌な予感しかなかったのに、まさかのオチでした。 結末について。 100均のマグカップで37歳が色々納得するんか?!とも思う結末だったが、25歳くらいの時の私ならそんな感じで気を取り直すこと多々あったので…わかる、わかるぞ。 キリエのシャンパン女子会は性格悪すぎてさすがにびっくりしました。 なので主人公のその後についてですが、あの女子会へはもう行かないで、例のボランティアの女性のところへまた出向き、ぜひエコおばさんになっていてほしいです。 もう私の周りにはダラダラした話を聞いてくれる人がいない、なんてそんな悲しいこと言わないで、主人公には分かりやすく幸せになってほしいです。 でないと、薄闇シルエットなんてタイトルに救いがなさげな結末は悲しすぎる。


