藤原道長 王者の月

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昼寝ねこ@hiruneko2026年4月29日読書メモ感想平安王朝物語は2024年の大河ドラマ『光る君へ』が印象深かったせいか読書中もTVの顔がチラついてしまった。藤原道長を主人公にした先行歴史小説には永井路子の『この世をば』がある。そちらに比べると1/4ぐらいの分量なのでダイジェスト版に感じてしまう。しかも物語が淡々として権力闘争の駆引きのドロドロ感が薄く物足りなさも感じてしまう。むしろ終盤の道長と彰子の親子の葛藤の方が読ませた。架空の人物だろうが、打臥の巫女を登場させるなど新機軸もある。ある程度史実を知った上で歴史物語としてサラリと楽しむのが良いと思う。 平安王朝物語の理解には登場人物の血筋が重要になる。略系図は誰を中心にするかで変わってくる。道長中心の関係略系図は冒頭にあるが天皇など他の人物中心の関係略系図があるとなお良かった。『この世をば』は文中に適宜略系図が挿入されていて理解の助けになったように思う。
