沸騰大陸
5件の記録
碧衣@aoi-honmimi2025年12月17日読み終わった人口が爆発し、人間の生と性、暴力と欲望が激しく入り乱れるアフリカの姿を見てきた著者。 アラブの春の後のエジプトで民主主義を求めて立ち上がろうとする国民の身体に実弾を撃ち込む自国の軍隊、化学兵器を使い多くの子供を殺害するアサド政権、誘拐した少女たちの体に爆弾を巻き付け遠隔操作で爆発させるテロを起こすボコ・ハラム、経済が大きく発展したウガンダで無垢な子供を生贄に捧げる「資源の呪い」に捕われた人々、ケニアとソマリアのテロと報復の応酬──。 彼の地では人の命があまりにも軽く、そして不公平に不平等に扱われる。その現状に読んでる側も激しい憤りを感じたのだから直接現場で見聞きしてきた著者の思いは相当だろう。その嘆きと葛藤が本書で窺われる。 欧州に翻弄されてきた歴史、自国の政治の汚職、貧困、格差、疫病、感染症、戦争、テロ、レイプ、自然破壊。著者の本を読むと人間の愚かさがダイレクトに伝わって来て嫌悪感で頭が沸騰しそうになる。 では、自分に何が出来るか。この現実に目を背けないことくらいしか今は思いつかない。



