なにか、いる
3件の記録
Satomi@satomiww2024年11月17日買った読み終わった呪物蒐集家である田中俊行氏のファンとしては、彼を筆頭にした六人の怪談師が綴るアンソロジーなんて絶対に面白いものを読まないわけにはいかず。表紙からしてぞわりとさせてくる「なにか」を感じる。 怪異と聞くと、頭の中で自然と「幽霊」「妖怪」と分類しがちなのだが、本作は幽霊でも、妖怪でも、未確認生命体でも、そして人間でもない「なにか」の話がまとめられていた。現世でも幽世でもなく、わたし達の世界のすぐ傍にあって、静かに日常を歪ませてくる「異界」の存在を感じさせる底気味悪さが素晴らしい。 いつかそういう世界を科学的に観測できる日は来るのだろうか。地動説の時代と言い、人類はすぐ自分達の世界は唯一と思ってしまうけれど、世界や次元なんて無数に広がっているのかもしれない。
