恋ごころ 里見弴短篇集 (講談社文芸文庫)

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茅嶋@_Kayashima_1900年1月1日かつて読んだかなり前に読んだ --------------------------------------------- 『恋ごころ』 自分の頬に血の昇るのを感じながら 急調子で、まるッきり予期しなかった嗚咽が高まって行く…… 『妻を買う経験』 おこっていいのか泣いていいのかわからないような、腹の底の抜け落ちて了ったような気持 この南京綿のような脳髄をもった男 自分ながら醜かろうと思われる、頬の上へ描いたような笑をただよわせながら 心に何か湯のように温いものを迸らせた あの突拍子もない血が彼の頬へ衝きあげて来るのを感じた 『縁談窶』 ホントに縁談窶(やつれ)してるのは娘じゃなくて親戚のおじさんだったという秀逸なオチ 『やぶれ太鼓』 こうやって生きていきたいような、いきたくないような、憧れと軽蔑の間のような感想 『大火』 高い取材力。