結婚の自由

6件の記録
socotsu@shelf_soya2025年7月31日読み終わった第7章は「最小の結婚」における非性愛的ケア(親密性)関係を論じていて、実際に最小の結婚を複数人とむすんだ際に相続権や意思決定の代理権など、さまざまな権利義務を分散させることで唯一の相手と取り交わす「包括的で排他的で永続的な完全パッケージ」とは異なる、さまざまな相手との非性愛的(非恋愛伴侶的)親密性を育むことができるようになる具体例(案)の記述まであるのがいい。注に「性愛規範」という翻訳への批判があったこと、参考文献に「恋愛伴侶規範」に関する夜のそらさんのブログが掲載されていた。


socotsu@shelf_soya2025年7月30日まだ読んでるフランスの結婚、PACS、内縁(個人結合)はどれもカップルに関する最低限の保障(社会保険、移住保証など)があり、同時にそれぞれを選択したカップルが育てる子どもの地位と子どもに関する社会保障(家族給付)はすべて同じ取り扱いで、それは「成人関係」と「子ども」を切り離す理念が明確に表れているもの、というのはとてもいいなと思った。 これは第6章(婚姻制度の廃止or改革)で、個人的に第2章(結婚式という形態)、第3章(米国ポリアモリーの現在)、第4章(ケア関係から見る結婚)、第6章がよかった。各章ぜんぶ独立していて結構ばらつきがあるが、その分(承前)とならずに毎回ブレイクの「最小の結婚」についてそれぞれの文章で説明してくれるので、私のように忘れっぽい人間には(そうだった!)となって助かる。



