給仕の室
5件の記録
えむ🐉@vitastulti2026年6月7日買った読み終わった著者の創作意図や登場人物の行為に前時代の風習や文化が残ることは真っ先に肌で理解するけれども、それに加えてその物語の語り手を当事者か第三者に担わせるかを選び取るのもまた著者の置かれた社会の反映を見ることができるという点はなかなか抜け落ちてしまうので解説を読んでなるほどと膝を打つ。 最初から最後まで見ているのに気付かなかったトリックを明かされる気持ちになって爽快。 純粋な感想としては同性への思慕と暴力的な衝動が直結しているような筋が多くてそれはちょっと嫌だった。 江戸から続く近代の世相を写した作品の多い印象だけどファンタジー的な作品も散りばめられていたのが良かった。 そしてやはり大トリの山本周五郎作品には滑らかに作品の中に引き摺り込まれていくような没入感があってこれが長く人気のある作家かと。作者買いをするひとりに加わりました。
みつまめ@mithumame2026年2月3日読み終わった借りてきた前半が恋愛や性愛について、後半はオタク用語でいうところのクソデカ感情について。個人的には後半の作品群の中に惹かれるものが多かった。タイトルになっている日下シンの『給仕の室』は一方的なサディズム描写がエグくて悲しい気持ちになった。 室生犀星『お小姓児太郎』と『美小童』、小川未明『野薔薇』、岡本かの子『過去世』、山本周五郎の『泥棒と若殿』が個人的に好き。
