アスク・ミー・ホワイ

3件の記録
- 猫@mao10122022年12月24日読み終わったかつて読んだ自意識、承認欲求、自己愛 ただの恋愛モノというよりかは、自分の内面を見つめ直せられる話だった。 自信の無いところが、主人公に似ていると思った。その癖自意識だけは強くて、何物にも慣れていないのに人をうがった目で見て、冷めた目で見ていた頃のヤマトに今の自分は似ているなと感じた。 湊がスキャンダルに晒され、好奇の目や顔も名前も知らない人達に糾弾され、一人になって苦しむ感覚は自分もよく知っていた。勿論私の場合は自分にも非があったことだったので、全てが同じというわけではないが、この世の全てが敵に見え、いなくなってしまいたいと思う気持ちはとても理解出来た。 恋愛をするとやはり、自由になれるのだろうか。自意識と自己愛のバランスが上手く保たれ、今まで自分は不幸せだと感じていたのもただの錯覚だったのだと気づくことが出来るのだろうか。 ヤマトに足りなかったのは「勇気」であると湊は言っていた。勇気があれば自然と自信もあとから着いてくるように思う。小さな言葉の一つ一つも、自分の捉え方によって意味が大きく異なってくる。これからもふたりは、紆余曲折ありながらも想い合っていくのだろう。 ヤマトが勇気を持って行動したからの結果だと思っている。自分もいつかこうなりたい。