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猫
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@mao1012
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  • 2025年7月10日
    掏摸
    掏摸
    薄暗く、不気味な雰囲気がじっと最後まで続いていく。主人公があの後どうなったのかも気になる終わり方で、終始心がざわめいていた。人はなぜ悪を犯すのか。悪人になるには、善の感情を忘れてはならない。
  • 2025年7月9日
    マスカレード・イブ
    マスカレード・ナイトの続編。ふたりが出会う前の物語が描かれており、ここからマスカレード・ナイトに続いていくのだと思うと尚更楽しんで読むことが出来た!
  • 2025年7月3日
    触法少女
    触法少女
    何気なく本屋で手に取って買ったけれど、ストーリー構成やキャラの視点が新鮮で面白かった。親に愛されなかった子供の起こした事件というのが、胸が痛いと思って読んでいたけれど、終盤の展開には驚いた。
  • 2025年7月1日
    天国と、とてつもない暇
    心の内側に染み込んでくる短歌や詩。苦しくなって自己を見つめ直したくなったりした時に読み返したくなる。 『星の、ひかりを讃えることは、もう、やめにしませんか?』
  • 2025年6月30日
    仮面の告白
    仮面の告白
    三島100周年且つ、初めて三島の作品で手に取ったのが『仮面の告白』だったので久しぶりに再読。耽美な文章の中に詰め込まれた内省的な性の香り。表現描写の巧みさに本当に舌を巻く。そして主人公のセクシャリティからくる空虚さ、劣等感がありありと伝わってきて苦しくなる。 当時は今と違い、尚更息苦しいのだろうな。三島本人もかなりの葛藤があると思われるし、美文に酔わされつつも居心地が悪かった。 (私が特に好きな作品は『潮騒』『不道徳教育講座』『お嬢さま』である。)
  • 2025年6月30日
    アイドルだった君へ
    『推し』や『アイドル』にまつわる短編集。消費的な『推し活』は不誠実なのだろうか?見る側と見られる側の対比が描かれており、現代らしい悩みをサブカル的な文章でまとめている。そもそも"消費的"って何なのだろうか。
  • 2025年6月28日
    マスカレード・ホテル
    実写版は視聴済み。ドラマ感覚でサクサク読めて面白かった!実写版を観ているとキャラクター像のイメージが湧きやすくて読みやすいです。推理もさることながら、人間ドラマもありつつ…続編も読む!
  • 2025年6月19日
    生命式
    生命式
    世間一般の『正常』に抗って己にとっての正しさ、快感、自由を得ようとしている登場人物たち。 途中で少し具合が悪くなるくらいには、色んなものが闇鍋みたいに詰め込まれていて消化するのが大変だけれど、読んでいてそれが楽しい。最後の話は平野啓一郎の『分人主義』にも通ずるものがある。他者にみせている様々な顔も結局は全て『統合』されたひとつの自分なのだと思う。
  • 2025年6月19日
    方舟
    方舟
    ミステリー初心者だが、後半は終始手に汗握りながら読んでしまっていた。ラストの展開に鳥肌…。後味は気持ちの良いものではないので、それが平気な人には刺さるかも。続編も読んでみようと思う。
  • 2025年6月16日
    わたしたちは、海
    わたしたちは、海
    暑くなってきたので、タイトルに惹かれて。人生は海のようなもので、私たちはその揺れ動く波のような不規則的な変化の中で日々を生きている。読んでいると、海に行きたくなってきて夏が楽しみになった!
  • 2025年6月12日
    オー・ヘンリー傑作集1 賢者の贈り物
    オー・ヘンリー傑作集1 賢者の贈り物
    短篇集で読みやすい。言わずと知れた名作だが、改めて読んでみると、愛という普遍的なテーマでありつつも、それぞれの物語中に潜むユーモアと皮肉が結末へ向けての良いスパイスになっているように感じる。
  • 2025年6月10日
    海からの贈物
    海からの贈物
    愛の本質的な部分とは何か。女性にとっての本当の自立心とは何か。すなわち、愛情とは海の流れのように不規則であり、半永久的にある一定の速度で得るものではないということ。自己愛、自己受容をしっかりと得た先の行為であるということをあらためて再認識することが出来る。定期的に読み返したくなる作品。
  • 2025年6月6日
    白河夜船
    白河夜船
    凄く良かった!孤独に打ちのめされている時に読むと、自分の身体にずっと馴染んでくるような感覚がして元気を貰える。ばななさんの作品は基本的にそうやって自身のからだと溶け合う感覚がして大好きです。人に寄り添って寝るだけのお仕事、人々の喪失、自分の中にある闇と向き合い続けて手にする勇気、自分の中にある感情はすべて無駄ではないのだと、改めて思うことが出来ます。
  • 2025年6月5日
    BUTTER
    BUTTER
    読み応えがあるページ数で、凄く面白かった。イギリスで人気な作品とのこと。 食の表現が巧みすぎて、読んでいると食欲が湧いてくる! 食事とは生きる活力のようなもので、自分の食に狂気的なほど愚直な梶井の姿をみて周りが惹き込まれていく過程に夢中になって読み進めた。 バター醤油ごはん、食べたい!
  • 2025年5月29日
    信仰
    信仰
    形容し難い読後感!私は、全てが均一に整えられた事象に魅力は感じない。凸凹が噛み合って、互いが少しずつ馴染んでいく過程に魅力を感じる。皆それぞれの幻想に騙されながら、バランスを取って生きていて、人間の根本的な肉体的な本質をそのまま言語化したような作品だと思った。そして短篇の中に入っているエッセイが凄く面白かった!
  • 2025年5月27日
    恋愛の発酵と腐敗について
    発酵と腐敗は紙一重。女絡みには良い加減だが、パンのことになるとひたむきな男に惹かれてしまう女性たち。正直、自分にはあまり共感出来る部分は少なくてピンと来なかったけれど、タイトルのセンスが好きです。恋愛に綺麗も汚いもないもんね。
  • 2025年4月16日
    本心
    本心
    死生観、自由死、AI…そう遠くない未来でも起こりうる可能性がある問題の数々。命という物質の地続きの連続性を考えさせられる話だった。
  • 2025年4月11日
    推し、燃ゆ
    推し、燃ゆ
    自分にも推しているコンテンツがあるので、解像度の高さがリアル。推すこと(追いかけること)で自分の存在意義を保っていたり、完璧に推すことが直結して自己評価に繋がるパターンが多い。推しが結婚して家庭を持ってグループが解散した後の、相手の自宅を見に行って、洗濯物を見て傷つく所が凄くグロいなと思った。そういう細かな質感のひとつひとつで自己が傷つけられている感覚や、推しがいなくなった人生が余生となってしまった主人公の内面の虚構さがなんとも言えない。それでもオタク側にとっては推すという事が自己を肯定する要因の一つになっていて、そういう推し方をしている人達は現代の社会には沢山いる。
  • 2025年4月11日
    新装版 限りなく透明に近いブルー
    自分の心の深くにぐっさりと突き刺さる。主人公の内省的な性格と相反して、目の前で起こっている事象への苦痛、そこからくる現実等としてのドラッグ乱用…文章表現が独特なので好みは別れると思う。ページ数自体は少ないのに、とんでもなく苛烈な作品だった。
  • 2025年4月9日
    余白の愛
    余白の愛
    自分の心の内の余白に潜んだ愛。純文、幻想文学っぽさもありつつ、閉鎖的な空気感と耽美的な文体が合わさっていて凄く自分好みな作品。この本を読むと、やわらかい毛布に包まれているような感覚になる。
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