よき時を思う
5件の記録
もも@shii_hoo2026年2月27日読み終わった@ 自宅宮本輝は『錦繍』以来!錦繍すっごく好きだった記憶がある。肝心の内容はあんまり覚えていないんだけど、文章の空気感がすごく刺さった。 宮本輝作品はまた何か読みたいな〜と思いつつ手に取っていなかったけど、本屋さんの新刊コーナーで見て「宮本輝だ!表紙が素敵!タイトルもいい!」と購入。 90歳になる徳子おばあちゃんが主催となり、息子夫婦やその子どもたちを招待して晩餐会を開催するお話。 聡明で茶目っ気もある徳子おばあちゃんと4人の孫など、登場人物がみんな魅力的。交わされるやりとりも自然で素敵で、多分錦繍の時に感じた「好きな感じ」は、こういう人間の描き方だったんだと思う。特別なことが起こらなくてもよくて、登場人物たちのささいな日常が愛おしくなるような文章。 孫の綾乃が暮らす四合院作りの家のディティールとか、徳子おばあちゃんが孫たちに分け与える骨董品?とか、出てくるものへの説明がすごく細かくて、読み進めるのに苦労した部分もあった。きっと「美しいものを大切に描写する」も主眼だったんだろうなあ。初読の時はストーリーを追いたくなってしまうから、もう一回読んだら次はもっと造形描写を味わえる気がする! 「よき時を思う」いい言葉だなあ。「小病小悩」もすごくいい言葉。余韻を感じつつ、また読みたい🌸

