ひかりごけ

6件の記録
たご@clan_19672026年7月11日読み終わった表題作は以前にも読んだので、『海肌の匂い』について。 万物は流転する、とは誰の言葉だったか。すべてのものは変わりゆく。変わらぬものなどない。漁で栄え、人々は支え合って暮らし、周囲からは理想的に見えていた村だって、魚が獲れなくなったら終わりだ。あとは滅亡を待つしかない。けれど、中で暮らす人々は、滅亡の匂いをかすかに感じながらも、たまたま漁がうまくいけば村をあげて喜び、不漁が続けば不安に襲われる。そんな一喜一憂を、静かに、ゆっくりと続けていく。つながったリボンの輪を回るように、ぐるぐると日々は続いていくのだろう。




