恋する少年十字軍

2件の記録
- Aruiwa@atodeyomu2025年5月28日再読中特に表題の作品には読んでいてヒリリとする一文やユーモアがそこかしこに散りばめられている。楽しいのにずっと不穏。名作。 「だから今日も瞬点は、声明案を練るために、テーブルにノートを広げている。まだノートは自紙。なにも書かれていないページを見つめていると、どこからかため息が聞こえてくる。行列を作って並ぶのはいつも貧乏人ばかり。金持ちはいつでも先頭に割り込めるか、そもそも並ばなくてもいいようになっている。ノートの野線が憎い。罫線に字を並ばせようとするのは誰だ?」 (恋する少年十字軍 p.45)