花のワルツ (新潮文庫 か 1-3)

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しがない@ooe2026年6月7日読み終わった川端は主に中編と長編を読んできたが、短編も実に名手だ。むしろ短編のほうが情報の集結がなく余白の美しさを感じられる。 『花のワルツ』は会話文がなんとも美しかった。 旧字体で古い印刷版のせいか、空白も数字もなく場面転換が急で、話として分かりづらいところがいくらかあった。 日本でもてはやされていた南條は海外の体躯や技術を目の当たりにして自信をなくしてしまったのだろう。ついには杖をひくびっことなってしまった。しかし、彼は星枝の踊りをみて再び生命の炎を灯す。彼には舞姫としての彼女が魅力的だったのだろうか、否、魔性で不思議な彼女に惹かれていたのだろう。 結末により彼は竹内の代わりに責任を取らなければいけない。 個人的には『日雀』がすきだった。なんとも余韻の残る話だ。 『朝雲』は所々で評価されている作品だがあまりささらなかった。百合の片想いというよりは大人への憧れであろう。それを大人が子供をいなしている。思春期の話。 かなりおもしろかったが、なぜ増刷がされていないのかはよくわからない。中編という微妙なページ数の問題なのだろうか。

