昏き聖母 下
3件の記録
雨@little_rain2026年7月26日読み終わった日記本を読むときは、大抵環境音を流すか無音だ。 と言っても、近頃は昼夜問わず強制的に聞かされる虫の鳴き声を聞き流しながらだが。 それでも、たまに音楽が合う本がある。 カレルチャペックのスペイン旅行記を読んだときは、スペインはイビザ島に実在する「cafe del mer(海沿いのカフェの意)」というカフェバーを発祥とするチルアウト音楽のプレイリストを聴きながら読み進めた。 海に沈みゆく夕陽を思わせる音楽は、鮮やかで様々な表情を見せるスペインの街を探索するにはよく馴染んだ。 一方、暗鬱な讃美歌が印象的なこの作品は、読み進めていくうちに、ケルト音楽やケルト・カトリックの賛美歌を聴きながら読んでみたくなり、サブスクリプションのプレイリストを検索した(celt、celt catholicなどのワードで検索すると出てくる)。 アイルランドの山間地帯を駆ける騎馬のリズムや、修道院に響く賛美歌のイメージが立体的になり、楽しい読書体験となった。
みどりむ@midorimu2026年2月17日読み終わったフィデルマの王妹というステータスが、この話ではほぼ封じられている。 かなり序盤から、猶予のない状況が始まって、ドーリーとしてアウェーでの長い戦いが始まる。 ちょっと戸惑ったのは、国を出ても地続きだから、あえて現代日本で言えば、県境をまたぐようなもの。観光客に思われても、バー・レストランが一瞬静まるほどの重みはない。ここにどきりとした。 日本でも一般人が気軽に県を越えられない時代があったかもしれないと、読書がさまよったぐらいに衝撃だった。 すぐに、そんな脱線を忘れてしまうほどのニュースをフィデルマが聞きとる。ここの対話も良くて、話しかけたときはまだ余裕があっても、聞いた話に動揺する姿が、今までの冷静な彼女とは違う。