文庫 津田梅子

文庫 津田梅子
文庫 津田梅子
大庭みな子
朝日新聞出版
2019年7月5日
1件の記録
  • 1140k
    @FELTz75
    2026年8月25日
    津田梅子の人となりがどうのこうのというのは置いておいて、この本の書き方は独特で面白い。 大量の津田梅子本人の書簡をベースにしつつ、それを補完する情報や著者の考察を織り交ぜていくスタイル。 往復書簡型のような手紙本文だけで構成するのでもなく(この本の場合は片道だけど)、伝記もののようにストーリーだてされているわけでもない。 ノンフィクションのようでもあるが、筋立てがまとまりきっているわけでもない。 正直言って、途中で話が逸れて???となるところもあった。 でも、本人の書いた手紙という圧倒的な一次ソースを使うことで、他の形式とは全く違う人物造形が現れる。 それも、公開することを前提としていないものだからこそのリアリティ。 ある意味、マルクス・アウレリウスの「自省録」が類書と言っていいのでは。 話の脱線が気になりつつもそこまで嫌ではなかった。 この本はオーディブルの阿部夏来さんの朗読を聞きたくて選んだのだが、手紙を読む部分と著者の所見のところで読み方を変えていたので、どの文脈の内容なのかがすぐわかるからかも。 耳福でした。
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