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@FELTz75
- 2026年10月6日
税金で買った本(21)ずいの,系山冏読み終わった買った表紙のあたたかい雰囲気がいいね。 よかったところはたくさんあるけど、この巻の小池さんはずっとかわいいし、柴さんと石平青年のやりとりもよき。 この作品はずっとずっと続いてほしいけれど、この先につながる設定がたくさん蒔かれたようでうれしい。 - 2026年10月5日
死んだ山田と教室金子玲介audible読み終わった本作と、違う作品しかも映画のわりと核心的なネタバレをも含みます。 「片思い世界」という、広瀬すず・杉咲花・清原果耶トリプル主演の映画がありまして。 タイトルとキャスト的に恋愛映画だと思いきや、主テーマは全く違って、死んでしまった人と気持ちを通わせることだったりする。 映画では生者と死者は同じ世界にいるようでレイヤーが異なり、互いに直接関わることはできない。死者は生者には見えず、死者には生者が見える。死者はわりと自由にいろんなところに行けるし、死者同士で生活している。その分、死者の生活にはなんだかリアリティがない。 本作の山田もある意味似た境遇だが、存在のレイヤーが違う。生者と死者なのに、教室でだけはその世界が重なっている。 山田は生者と話をすることができる。生者の話を聞くこともできる。結果、会話もできる。でも、教室からは動けない。 どっちもつらいなぁ…。 でもどちらも、生者は死者が生きていた頃に成したことをよすがに、自分の生を生きようという希望をもつ。 死んでから時が経ったときに、ようやく受け取れた気持ちにより、そこからの人生が変わっていく。 違うのは、死者の行く末。結局山田は、生者からなんらかの希望を受け取れたのだろうか。気持ちを通わせたのだろうか。 映画の死者は、重ならない世界で、現実感はないが美しい生活を続けるのだろう。 生者と気持ちが通じた、という確かな実感をもって、生前に生きていた場所を離れていく。 そこには確かに希望があった。 山田のほうがつらいじゃんねぇ…。 まとめると、話せるから/近くに存在を感じるからといってそれだけど気持ちが通じるということではないが、離れてしまった人の生きた証とふれあうことで時を超えて気持ちが通じ合うことはありえるのだ、という感じでしょうか。 とりあえず、映画冒頭の3人の美しい生活シーンは永遠に見ていたくなるし、合唱がいい曲なので、そっちもおすすめです。 - 2026年9月12日
テスカトリポカ佐藤究audible読み終わった石平少年が夢中になって読んでいたのに影響されて読んだ。 メソアメリカの文化や風習には、古代アステカやマヤの時代から続くこういう背景があるのか、というのを体性感覚で受け取った感がある。 オーディブルで聞いたアステカの神話の部分は、文字で読むよりも口伝で伝えられてきた本来のものに比較的近い形で(もちろん言語は違うが)触れられるものだったのだと思う。 そういう背景のもとに醸成されてきたメキシカンマフィアの流儀の容赦のなさよ。人権の概念って本当によくできていて、人類に必要なんだなというのを痛感した。 でも、人を守るための仕組みから漏れ落ちた人に寄り添うのが、人権をまったく意に介さない人だというのが皮肉なことよ。 結局は、自分の仲間と認識するラインを、何をもとにして決めてどこに設定するか、ということが行動原理を決めるというのが人類共通の性なのか。アステカを侵略したキリスト教徒も例外ではない。 コシモのような人をもっと早く助けられるかどうかが、人類が人類の性を克服したことを証明する試金石なのだと思った。 これを読んだあとにコテンラジオのマヤ編を聞くと、知識としての歴史とストーリー理解の違いが際立って感じ取れる。 - 2026年8月25日
文庫 津田梅子大庭みな子audible読み終わった津田梅子の人となりがどうのこうのというのは置いておいて、この本の書き方は独特で面白い。 大量の津田梅子本人の書簡をベースにしつつ、それを補完する情報や著者の考察を織り交ぜていくスタイル。 往復書簡型のような手紙本文だけで構成するのでもなく(この本の場合は片道だけど)、伝記もののようにストーリーだてされているわけでもない。 ノンフィクションのようでもあるが、筋立てがまとまりきっているわけでもない。 正直言って、途中で話が逸れて???となるところもあった。 でも、本人の書いた手紙という圧倒的な一次ソースを使うことで、他の形式とは全く違う人物造形が現れる。 それも、公開することを前提としていないものだからこそのリアリティ。 ある意味、マルクス・アウレリウスの「自省録」が類書と言っていいのでは。 話の脱線が気になりつつもそこまで嫌ではなかった。 この本はオーディブルの阿部夏来さんの朗読を聞きたくて選んだのだが、手紙を読む部分と著者の所見のところで読み方を変えていたので、どの文脈の内容なのかがすぐわかるからかも。 耳福でした。 - 2026年8月17日
夫よ、死んでくれないか丸山正樹audible読み終わったとりあえず、後書きの最後の一言は前書きにしたらいいと思う。 パートナーの不満や悪口は誰かに向けて言葉にして一時スッキリするのがいいのか、どこかで口にしているから不意に言葉になってしまってより悪い方に行ってしまうのか、溜め込んで問題の先送りをすれば解決するのか。いろんなパターンを考えても正解がわからない。 じゃあ結婚しなければいいのかというと、それも安易な選択な気がする。 わからない…。 とにかく、主人公による夫婦関係についての描写はいろんな意味で震える…。 オーディブルでは、デフヴォイスシリーズの丸山正樹の作品を阿部夏来の朗読で聞けるというのが最高だった。 - 2026年8月16日
出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のことAudible Studios,花田菜々子,阿部夏来audible読み終わった素直に面白い。 出会い系で会った人に本をすすめる、というなさそうでありそうでない感じ。 最初はうまくいかなくて、でも最終的には大きな選択に誘われるまでになっていく、人生の経過の語りを聞いているようだった。 知らない人とのコミュニケーションの機会を自分から取りに行くというのは自分はやらないこと、やってこなかった人生だからこそ、今は関心をもって読めた。 すすめられた本を相手がどう受け止めたかがほぼわからないのが、この本としてはよかったと思う。 半端に客観視するのではなく、作者の人生を少しだけ覗かせてもらっている感じなので。 あと、朗読がよかった。この声をまた聞きたい。 - 2026年8月12日
クロエマ(5)海野つなみ読み終わった買った - 2026年8月9日
- 2026年8月8日
- 2026年8月2日
書店怪談岡崎隼人audible読み終わったこの前に読んだ、「どこの家にも怖いものはいる」と似た構成で、怪異話を集めていたらその共通点に気がついて調べ始めて…、というやつ。 こういうの好みだわぁ。 ストーリー自体もいい感じに怖いが、収集された話から共通点に気がつくという作者と編集者がたどった経緯を疑似体験できるのもよい。 オーディブルで聞いたが、朗読がこの本にとてもマッチしている。 ストーリーの部分と、怪異話のときとで読み方を変えていて、特に無機質で抑揚少なく読んでいるときが怖い。 この怖さをより怖く味わいたくて、これを読んでいる間は帰宅時に暗くなってからわざわざ一駅歩くのがルーティンになっていた。 - 2026年7月25日
- 2026年7月10日
どこの家にも怖いものはいる三津田信三audible読み終わったオーディブルで読了。 3つめと4つめ、そこに行かなきゃいいのにまんまと入っていってしまう系の怖い話が好きですね。 3つめは夜歩きながら、4つめはやはり夜に家で一人で起きてるときに聞いていたから、自分も入りこんだみたいだった。 なんて言うのは結局フィクションだからなんだけれども、最後に怪異の元凶の場所が明らかになったときにほんのり冷や汗が…。 変な音…。 - 2026年7月4日
臨床の砦夏川草介audible読み終わったすごい取材力だなと思ったら実体験だったのか。 この修羅場にいながらも修羅場を描ききるとは、そんなことが人にできるのかと。 そして一番深い修羅場にいる人ほど、飲み込まれずにヒューマニティーをもちつづけていた姿に、哲学の頑健さを感じた。 本は破れても、思想は深いところで人を支えるのだと。 コロナほど極端なことでなくても、薄っぺらい論調や誰かを攻撃するだけの弱さからは距離を置きたいと、あらためて思った。 - 2026年6月30日
BLUE GIANT MOMENTUM(8)NUMBER8,石塚真一読み終わった買ったそろそろ飛躍の巻なのかと思ってたけど、まだまだ溜めているようだ。いいぞいいぞ。飛躍直前のワクワク感をもっと楽しませてくれ。 - 2026年6月28日
恩讐の彼方に菊池寛audible読み終わった「税金で買った本」を読み返していて、1巻でモチーフに使われていたので読んだ。 悪事に手を染めながら生きていたのに、急にスンってなって遁走するの、なにかの特性を感じる。しかもそのあと、人生をかけて穴を掘り続けるとか。 寺がこういう人の更生の機能をもっていたんだな、とか、石平少年の本探しが穴掘りになぞらえられてるのウケるな、とか、たぶん作者が言いたいことじゃないところを興味深く読ませていただいた。 - 2026年6月24日
audible読み終わったかつて読んだ何年か前に読んで、そのときの鮮烈な印象は残っている。 オーディブル版もいいぞと勧められて再読。 最初に読んだときにいかに読めていなかったかを突きつけられた感があった。 というか、今だからこそ鮮烈な印象にとどまらない切実な苦しみがわかった気がした。 環境によって身についた処世術が生き方に強く影響して、それゆえに大人になって苦しむ様。 じゃあその過程で彼の問題に誰か気がついて助けられたのか?彼自身で変わることはできたのか? チャンスはあったかもしれないけれど、難しかっただろうと思う。 名前のある問題ではないから。 強いて言うならば、大切にされ、尊重された実感が乏しいまま大人になってしまった。 それでも、友人や文化との出会いが救いになりうる可能性はあった。 しかしそうならない不運もあった。 苦しみを経つつも、幼少期の出会いとその後の再会、生活を成り立たせエジプトに行けるだけの経済的基盤を支えた巡り合わせ、苦しみの源泉の一つだった姉からの言葉などから、自分の生き方を見つけ直した姿、これらが彼の問題の原因となったものから生じているのもまた人生の難しさだなと思ったり。 ここまで極端ではないにせよ、子どもの頃の体験から生まれた屈託が人生に影響することって、すごくあると思う。自分にもある。解決したものも、まだしていないものもある。 これが名前のない苦しみで、まだ名前はないけれど、存在することを認識できたことは救いだなと思った。 姉視点での話を小説ではない視点で読んでみたい、というのは職業病かな。 松坂桃李の朗読が素晴らしい。この声だけでも聞く価値がある。 - 2026年6月9日
法廷占拠 爆弾2呉勝浩audible読み終わったいやー、面白かった。裁判までいってもタゴサクがタゴサクなのが最高。事件の首謀者が前回とは違うし、警察だから基本事件に対して後手に回る構図だからというのもあるが、キャラがしっかりたってるからそれぞれの立ち回りに違和感がない。あー、この人ならこうしちゃうよね、というのが腹落ちする。その上で、次々にくる犯人側からの仕掛けに対して振り回される様と、それでも矜持を貫く人、組織の中でいかに確信のある持論を通すか、それぞれの人間性がでているのがたまらんかった。 - 2026年5月25日
爆弾呉勝浩audible読み終わった映画は「佐藤二郎の上手な使い方決定版」のようで面白かったけど、それだけじゃなくて非常に原作リスペクトだったんだな、というのがよくわかった。 剥き出しの悪意への耐性がある程度は必要だけれども、偽りの表現に覆われたところから広がる、人の隠しきれない感情の発露がたまらない。 これもオーディブル向き。タゴサクは文字よりも声で感じ取ったほうがよりタゴサクを味わえそう。 - 2026年5月12日
祝祭と予感恩田陸audible読み終わった読んだことあったけど、本編と続けて読んだ方が当然楽しめた。 本編が天才たちの話なら、こちらは天才を彩る周りの人たちの話が多い。 一番好きなのはビオラのやつで、運命的な、いろいろな縁がつながっての出会いのストーリーは好き。 - 2026年5月8日
人文知は武器になる山口周,深井龍之介読み終わった買った深井さんの考えは、本として系統的にまとめるよりも話し言葉のほうが伝わりやすいな。 でも、ポッドキャストではなくて活字で読んだほうが、自分にインストールする上では受け取りやすいところもある。 そういう意味では、対談形式のこの本はとてもよいものだった。 特に、日本は外の文化を魔改造して取り入れるのが得意、というのは面白い視点。 自分に関係する例で言えば、インクルーシブ教育システムとか詭弁じゃないかと思ってたけど、日本で受け入れやすい魔改造ととらえて強みを整理すれば、グローバルスタンダードとも対等に議論しあえる仕組みになりうるかもしれない。 これからの自分がどういう立場でありたいのか、そのためにどういう資質能力を身につけるべきか、その指針としたい本。 そして子どもたちには、10年程度で勝利条件(この表現はあまり好みではないが)が切り替わることを前提として生きていくことと、変わらない資質として人文知をもとにした判断力が大事になることを伝えていかないといけない。 世の中のあり様と人の生き方の変化を楽しめる人でありたいし、あってほしいものだ。
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