悪夢の棲む家 (下) ゴースト・ハント (講談社X文庫―ホワイトハート)

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- 遅筆マン@chihi2man07151900年1月1日読み終わったコミカライズがあるそうなのでそちらで読もうとしてたけどシリーズを読んでいたらあまりにも途轍もない熱量で「読んでください!!」とオススメされて読みました 「読むの難しそうだったらお貸しします!」というありがた過ぎる申し出まで頂いて「え?決して安くない希少本を貸す?そ、そんなリスクを負ってまでのオススメって……」と慄いてたらそれもやむなしの小説でびっくり 個人的にゴーストハントシリーズのすべてのなかで圧倒的に好きだし小野不由美先生の筆がノリまくってる 正直麻衣みたいな元気な女の子の一人称小説はノリきれない部分もあったのではあるまいか いやノリきれないというかシンプルにその道の作家たちがたくさんいる中で自分には向いてない、自分にはこの文体の良し悪しの判断に自信がなちという意識がどうしても拭えなかったんじゃないかなと邪推してます 話作りも三人称文体視点移動ありになって縦横無尽 恐ろしくも心打つラストは美しいの一言 それだけに本巻に寄せられたと噂される「思ってたのと違う!」ってファンレターはこたえたんじゃないかな 自分の本来の持ち味と作品の最大公約数をぶつけた結果「これじゃない」って言われたら心も折れるよ とはいえそのファンレターの送り主に怒りをぶつけるのは堪えたい 何を言われても続けるか続けないかは作家の判断なので 個人的には続きがあって物語の結末が読めたら人生で一番シリーズのひとつになったと思う