瞬間を生きる哲学

瞬間を生きる哲学
瞬間を生きる哲学
古東哲明
筑摩書房
2011年3月1日
1件の記録
  • ジクロロ
    ジクロロ
    @jirowcrew
    2026年3月7日
    人間は、一日に十八万七千もの思いをいだくという。 だがその九八%は、過去の記憶の再生。聞くもの、見えるもの、想うことのほとんどが、昨日 や去年や遠い昔に覚えこんだ概念とか意味づけや価値づけに、いやでも自動的にふち取られてしまう。既知の概念や解釈が、ほくたち本人の意思を超えて、暗黙理に即座に分泌され、刻一刻に新鮮であたらしく、唯一一回きりのはずの今この瞬間の光景を、「過去化する」。 だから直下のいまここの瞬間を、それ自体として「現在的に生きる」ことがない。一瞬一瞬、たえず過去の風味で味付けされてしまうから、ピュアに斬新で現在的といえるのは、ほんの二%だけということになる。 (第二章 生きられている瞬間の闇) オセロのようなことを考える。 九八パーセントが、 たったの二パーセントにより百パーセントになれる。 それが瞬間を生きるということ。 九八パーセントに悩まされることがある。 九八パーセントのすべてが黒になる、 どうしようもないときがある。 二パーセントは可能性に満ちた途轍もない可能性。 すべてを白にひっくり返し、 そのキャンパスに新たな絵を描くことも ゼロではないという、眩しすぎる事実。 瞬間を「闇」と定義しないように、気をつけて。
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