
ジクロロ
@jirowcrew
2026年3月7日

瞬間を生きる哲学
古東哲明
買った
人間は、一日に十八万七千もの思いをいだくという。
だがその九八%は、過去の記憶の再生。聞くもの、見えるもの、想うことのほとんどが、昨日
や去年や遠い昔に覚えこんだ概念とか意味づけや価値づけに、いやでも自動的にふち取られてしまう。既知の概念や解釈が、ほくたち本人の意思を超えて、暗黙理に即座に分泌され、刻一刻に新鮮であたらしく、唯一一回きりのはずの今この瞬間の光景を、「過去化する」。
だから直下のいまここの瞬間を、それ自体として「現在的に生きる」ことがない。一瞬一瞬、たえず過去の風味で味付けされてしまうから、ピュアに斬新で現在的といえるのは、ほんの二%だけということになる。
(第二章 生きられている瞬間の闇)
オセロのようなことを考える。
九八パーセントが、
たったの二パーセントにより百パーセントになれる。
それが瞬間を生きるということ。
九八パーセントに悩まされることがある。
九八パーセントのすべてが黒になる、
どうしようもないときがある。
二パーセントは可能性に満ちた途轍もない可能性。
すべてを白にひっくり返し、
そのキャンパスに新たな絵を描くことも
ゼロではないという、眩しすぎる事実。
瞬間を「闇」と定義しないように、気をつけて。

