超解読! はじめてのヘーゲル『精神現象学』

超解読! はじめてのヘーゲル『精神現象学』
超解読! はじめてのヘーゲル『精神現象学』
竹田青嗣
西研
講談社
2010年5月19日
3件の記録
  • mkaizyuu
    @waita256
    2025年4月13日
    くそほど時間かかったけど読み終わった。前半部分の意識、自己意識は元々ラカンとか哲学史講義、カントもちょこっと学んでいたので、デカルト〜カントの認識論を超えたヘーゲルとか、「無限性」が精神発展の鍵で、真の自由の所とかもわかりやすかった。問題は理性、精神、啓蒙でここは初見だったので色々苦労した。学びも多かった。例えば、ギリシャを過ぎたローマで現実と理想が乖離し、ストア主義らが生まれたとか。理性とは基本的に自己意志と社会意志(普遍意志)が統一すると確信していることだとか。カント道徳批判も。道徳は独りよがりで、世間の普遍と向き合おうとしていないとか。それを乗り越えるのが良心で、世間によって良いことと向き合うことであるとか。ローマ、絶対王政で自己を捨てて権力を獲得したが、その無価値性?を理解してついに、自分にとり正しいものを実現しようとする自由精神の時代に突入するとか。恐怖政治が人々の身勝手な自由?への幻想を捨て去り、道徳へ歩み出す。まー疲れた。ヘーゲル凄すぎ
  • mkaizyuu
    @waita256
    2025年3月20日
    ヘーゲルは「自己意識」について、自己の個別性を意識している状態、にとどまらない「他の否定」を通して自己の絶対的な「個別性」を確保しようする独自の欲望であると述べている。これはつまり、自己意識はそもそも欲望であり、だから我々はその確立を目指し、そして他者との関わりも、この欲望の正体が、他者による自己の承認の欲望、つまり、「承認欲求」を指していることに端を発するということを示している。 この現代人を悩ませる厄介な欲望について、ヘーゲルが17世紀に最初に言及したのだとしたら、その偉大性たるや凄まじいという他ないだろう。
  • mkaizyuu
    @waita256
    2025年3月16日
    デカルト、ヒューム、カントと続いてきた「我々は物そのものを客観的に認識できない」を乗り越えただと!!そりゃあ後世に残るわな。 あと、力は内的な存在と発現後の外的な存在の不可分で成立しているという議論は哲学史講義の「発展」の定義を彷彿とさせる。発展とは、もともと備わっていたものが発現すること。。そして発現前と後の物は姿は違えど同一のままにとどまる。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved