私たちは何を捨てているのか

2件の記録
- かちゃん@kazumi22wo2025年3月20日読んでる第5章「気候変動とほころんだ食料システム」読了。この章が読みたくて、この本を購入。 食品ロス•ほころんだ食品システムが気候変動に与える影響の大きさがよく分かった。 ①食品ロスから排出される温室効果ガスの量が、自動車から排出される温室効果ガスの量とほぼ変わらないこと ②温室効果ガスの3分の1は食料システムが排出源であること には驚き。食品ロスの削減は誰もが今すぐ取り組めることだし、費用対効果が極めて高い解決策であるとのことなので、明日から意識して取り組みたい。 また、生産者の方の多くが、燃料肥料や飼料の値上がりを価格に転嫁できておらず、経営を続けられない現状に追いやられていることも今回初めて知った。改めて、生産者の方に連帯の意を示すためにも、3/30の令和の百姓一揆に参加できればと思った。 最後に、印象に残った一文。 「本来は食料システムに関わる生産管理から小売にいたるまでのすべてのセクションが円滑に価格転嫁をおこない、商品の価値に見合った価格に変更し、それがきちんと賃上げにつながる経済•社会の仕組みこそが必要なのではないだろうか。もちろん、すべての人が食料を入手できるような社会保障制度が整っていることが前提であることはいうまでもない。」(p197)
- かちゃん@kazumi22wo2025年3月16日読んでる2章まで読了。筆者の食品ロスに対する強い課題意識と利己的な消費者への怒りが伝わってくる。食品ロスを減らすための各国の様々な取り組みについて知ることができ、勉強になる。また、「消費者としての責任」についても深く考えさせられる。 近年あらゆる食品が値上がりをしており、特に米価に関しては価格が下がるのか否かといった消費者側からの視点でのみ報じられがち。それに対して筆者は「食品価格の適正化と困窮者支援の問題は分けて考えたほうがいいのではないだろうか」と。確かにその通り。