ヒトラー、権力までの180日

ヒトラー、権力までの180日
ヒトラー、権力までの180日
ティモシー・W・ライバック
山田美明
草思社
2026年2月25日
4件の記録
  • 大変面白かった。 結末は分かってるのにヒリヒリしながら読んだ。ヒトラーが首相に近づく動きがある度に「ダメダメ!」と声を上げそうになる。ヒトラーが首相になる、すなわち独裁者になるまでの半年間を追体験したような感覚。 読了直後の今も少しドキドキが収まっていない。 ヒトラーが首相に就任するその瞬間までの半年間、ナチ党は退潮傾向にもあり、首相任命権を持つヒンデンブルク大統領からもギリギリまで支持を得られていなかった。むしろ嫌われていた。 ナチ党幹部の穏健派で、ヒンデンブルク大統領や他党からの信頼も比較的厚かったシュトラッサーも離反。選挙活動に大金を突っ込むので党財政も破綻寸前。国会の第一党と言えども、むしろ追い詰められた状況。 ではなぜ首相に?大統領やシュライヒャー首相・パーペン前首相などの主流派の中での権力闘争と相互不信がヒトラーに首相の座を与えたと読み取った。 それだけではない、様々な変数がカチッと噛み合い、歴史は最悪の選択をしたのだ。 何よりも印象的だったのが、ヒトラーは誰よりも民主主義と選挙を信じていた。信じていたという言葉が違うのならば、真っ直ぐに民主主義と選挙を徹底的に利用し、使い倒した。 議会の過半数、過半数の得票率を得るために選挙活動に大金を注ぎ込み、得意の弁舌を活かすためにも遊説を徹底的に行う(真っ当な選挙活動のみをしていた、という意味ではない。突撃隊による暴力など、民主的ではない手段も用いていた)。 ヒトラーの言葉である「民主的な手続きに則って民主主義を破壊する」。まさにその過程を詳細に見せられた。 絶品の読書体験です。かなり分厚い本ではありますが、「気になる」方には積読リストの上位に持ってくることを強くオススメします。
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2026年3月26日
  • 編集Lily
    編集Lily
    @edition_lily
    2026年3月14日
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