

編集Lily
@edition_lily
本と人生を編集する日々。
担当書を少しずつリストにまとめているところ。担当書へのご感想を嬉しく拝読していて、ついフォローしがち。
◎my rap gods:ルイ=フェルディナン・セリーヌ、ヴェルベット・アンダーグラウンド、エミネム。
- 2026年5月23日
テクストの楽しみ 新装版ロラン・バルト,鈴村和成読み始めたいまつくっているキム・ジニョンさんの本は前作『朝のピアノ』も今回の『別れのフーガ』もバルトの陰がそこかしこから漂う。何せキム・ジニョンさんはバルト『喪の日記』の韓国語訳者でもあるのだ。だからゲラを読むなかでバルトを意識せざるを得ない日々なのだけれど、そんな折に刊行された新装版。 - 2026年5月23日
- 2026年5月23日
楢山節考深沢七郎読み終わったふと思い出した先日のこと。ノンフィクションライターと、作詞家とで、猫を捨てるやつは許さん!という話になって、そこで作詞家の先生が「そんな人間は年取ったら山に捨ててやれ」と毒づき、全員で「『楢山節考』!」と声を揃え、「猫捨てたやつの耳元で朗読してやればいい」「山と山が連なっていて、どこまでも山ばかりである」「深沢七郎ほんとうにうまいよねー」「映画もいいのよねー」「緒形拳がまたうまいのよ」となったのほんとおもしろかった。 で、なんとなく読み返した。うまいなあ、深沢七郎。 - 2026年5月13日
YABUNONAKA-ヤブノナカー金原ひとみ読み終わった不覚にも笑ってしまった。あるあるが過ぎる。 〈さらにこの騒動に便乗して「創言社の編集者に読者をバカ扱いされて話題のイエニスト茂吉です。版権引き上げようかな!」とイエニスト茂吉がツイートして賛否両論炎上。さらに、もう我慢ならないので言わせていただくが五松さんは優秀な編集者です、つまらないことで彼の尊厳を奪うのはやめてもらいたい、と擁護する和田勘一という普段は告知にしか使われてない六十代の作家のアカウントが突如参入し、その和田勘一が三十数年前に出版していた、妻を家政婦扱いしていると受け取れるエッセイ、女性編集者たちをハーレムのように侍らせている様子が窺えるエッセイのスクショが出回り大炎上、もうこの件に関わるもの皆が火傷をするという危険な状況になって〉 今でこそ少しはマシだけど、20代の頃は編集者、作家、新聞記者、カメラマン……業界関係者のセクハラは普通に横行してた。が、この本に描かれるように、それは単なる痴情のもつれから来る腹いせなんでは?みたいな話も日常茶飯事だったし、物事は一面からではわからないんだよな、というのは昨今SNSで被害者的立場からの告発を見るにつけ思うこと。
- 2026年5月13日
茶色の朝フランク・パヴロフ,ヴィンセント・ギャロ,藤本一勇,高橋哲哉ふと思い出したポテチのパッケージ1色の報で真っ先に思い出した本。犬も猫も、新聞も本も、茶色のもの以外が取り締まられて排除されていく世界の話。 〈『茶色の朝』は、ひとことで言ってしまえば、すべてが「茶色だけ」になってしまう物語です。(略)すべてが「茶色だけ」になり、それ以外の色をもつあらゆるものが消し去られてしまう。〉 高橋哲哉さんの解説。
- 2026年5月6日
バグるラスコーリニコフ樫原辰郎読み終わった笑えるし、最高のドストエフスキー入門書だと思う。 ドストエフスキーといえば、回収されないどうでもいい会話がやたら長いわりに、人が死ぬ場面で異様な祝祭感を出してくる人で、そのカタルシスがクセになるから私はドストエフスキーが好きなんだろう。『罪と罰』のヒロインの母カチェリーナは、そういう意味でまさにドストエフスキー的人物だし立役者だなと、著者の樫原さんの書き振りを読んで思った。 なんか筆が乗ってるんですよ、カチェリーナを書くときの樫原さん。 たとえば夫が死ぬ場面でパニックに陥り、司祭に暴言を吐くカチェリーナへのつっこみ。 〈これは神に対する異議申し立てである。ニーチェより早い〉 そして、発狂していよいよ死ぬカチェリーナ。 〈カチェリーナ、最期の見せ場である〉 この言いよう、歌舞伎かw あと、ラスコーリニコフ=拗らせキモオタってのはめっちゃわかる。あいつまじで、自意識過剰のメンヘラの口だけインテリだもんね。ま、そのわりに人を殺めますが。 『罪と罰』は革命前夜譚で、そしたらほんとにネチャーエフ事件が起きて、からの『悪霊』ってのも、『罪と罰』というのも納得いく話だった。
- 2026年4月22日
- 2026年4月22日
歌・句・諺のはなし折口信夫,柳田國男,高浜虚子買った - 2026年4月22日
- 2026年4月15日
僕は美しいひとを食べたチェンティグローリア公爵気になる - 2026年4月15日
バグるラスコーリニコフ樫原辰郎買った - 2026年4月15日
- 2026年4月15日
- 2026年4月9日
- 2026年4月9日
- 2026年3月22日
書店を守れ!今村翔吾読んでる - 2026年3月21日
ひとりの宇宙櫻田宗久読み終わった作家の川本直さんの案内で、先日初めて新宿二丁目の「星男」を訪れた。宇野亞喜良さんの絵がお店のコースターなんかに使われていて、それと「星男」という不思議な屋号に心惹かれて長年気になっていた。店主は櫻田宗久さん。私の世代の文化系女子たちにとってのアイコンだ。 本書はその櫻田さんの現在までの記録。 生い立ちやセクシャリティに悩まれた日々の壮絶さは本書を読んでほしいが、バー「星男」をオープンされてからのエピソードや、そこから櫻田さんが思い至った様々な心象描写が素敵だったので、ここに一つメモしておく。 若い女性の常連さんが病を得て、ついには亡くなってしまう。櫻田さんはご家族に頼まれて葬儀の受付を引き受ける。そこで弔問者の顔ぶれを見て、その女性の東京での友人は「星男」のお客さんばかりだと気づく。バーでの時間は彼女にとって、24時間365日のほんの一コマではなかったのだ。櫻田さんはその事実に愕然とする。 〈私は、自分の浅はかさを恥じるほかなかった。自分を守るために、本心のところで他人の心を受け入れていなかったのだ。〉 悩んだり失敗したり、時に人に迷惑をかけたりしながら、そのたびにいろいろ考えて生きてきた結果と美学がお店の佇まいをつくっているのだろうな。また飲みにいきたいと思っています。
- 2026年3月18日
彼の左手は蛇中村文則読み終わった中村文則さんの作品からはいつもドストエフスキーの匂いがする。今回もまた、『罪と罰』の場面が効果的に持ち出されていた。 〈つまり言い換えれば、本当はーー。 これはテロの書だ。誰も読んではならない。〉 〈物語は読まれている間、孤独じゃなくなる。読む側もそうだ。〉 〈でもその過去にさえ潰されなければ、君は生き抜いた自分を誇ることもできる。未来によってその嫌だった過去は、その人の人生の決定的なものではなくなって、その人の人生の、負けなかった一つの事例に変わるんだよ。〉 - 2026年3月18日
〔新版〕 スターリングラード攻防戦テオドール・プリーヴィエ,向後英一気になる - 2026年3月18日
脱力偉人伝──人生サボるが勝ち栗下直也読んでる
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