

編集Lily
@edition_lily
本と人生を編集する日々。my rap gods:ルイ=フェルディナン・セリーヌ、ヴェルベット・アンダーグラウンド、エミネム。
- 2026年1月7日
- 2026年1月2日
悪霊 上ドストエフスキー,江川卓読んでる - 2026年1月1日
すべての、白いものたちのハン・ガン,斎藤真理子読み終わった昨年の担当書に『朝のピアノ 或る美学者の『愛と生の日記』』(キム・ジニョン著/小笠原藤子訳/CEメディアハウス)という本がある。「ハン・ガンが3回読んだ本」ということで興味を持って版権を取得したものだ。 『すべての、白いものたちの』を読んで、ハン・ガンさんが『朝のピアノ』をお好きな理由がわかったような気がした。短い散文形式に色濃く滲む死生観。静謐なイマージュの清廉な美。ともにそうしたスタイルの作品だから。 - 2025年12月31日
この人を見よニーチェ,丘沢静也読み終わった〈あるいはあのディオニュソスの化身、アレクサンドロス大王が、私の父であるかもしれないのだ。……私がこれを書いているこの瞬間に、郵便でディオニュソスの首が私のところに配達される。……〉 ニーチェがぶっ壊れる直前に書いた、ニーチェによるニーチェ著作解説書。ニーチェ入門書として最適とも言われるけれども、それはどうかなあ、と個人的には思う。すでにだいぶ様子がおかしい。 引いたくだりは、狂ったニーチェが版元に送った校正の箇所で、本書ではその校正が上記の文章として反映されていて、素晴らしいと思った。 - 2025年12月29日
ソクラテスの弁明プラトン,納富信留読み終わった〈ですが、もう去る時です。私は死ぬべく、あなた方は生きるべく。私たちのどちらがより善き運命(さだめ)に赴くのかは、だれにも明らかではありません。神は別にして。〉 納富先生の解説が素晴らしい。巷で流布している「無知の知」というフレーズの誤謬については『哲学者の誕生』を読んでみる。 〈なんとなく「分かっているよ」と片付ける人は、本当には分かっておらず、自己認識がないままに、曖昧なまま進歩もなく、思いこみ(ドクサ)の中で人生を送っていく。〉 SNSを見てるとこういう人多いな。 - 2025年12月22日
黙示録論D・Hロレンス,福田恆存買った - 2025年12月15日
全員悪人村井理子読み終わった担当書映画『兄を持ち運べるサイズに』の原作『兄の終い』の裏側で、村井家に起きていたもう一つの家族の物語。 『全員悪人』は構成の完成度の高さが素晴らしくて、かつ、認知症患者を家族としての視点ではなく、当事者の視点で描ききっているという意味で画期的な作品。 今回の文庫化に際して、村井理子さんにはがっつりと補稿を書いてもらったのだけれど、それを読むと義母様の認知症がずいぶんと進んだことがわかる。つらいことではあるが、これが現実なのだと思わされる。 非常に優れたストーリーテリングなので、どうかぜひ読んでほしい。 装幀=鈴木成一デザイン室 装画=右近茜 - 2025年12月14日
百冊で耕す近藤康太郎読み終わった担当書TBS CROSS DIGで竹下隆一郎さんが紹介してくださり、またえらく売れている2023年の担当書。 レビューを眺めていると、「こんな読みかたできるかよ(大意)」といったものもある。まあ、そうだろう。 しかし、これは私が著者の近藤康太郎さんとは付き合いが短くない担当編集だからよく知っていることだが、本書でもその前に出した『三行で撃つ』でも、近藤さんはいっさい嘘を書いたり、話を盛ったりしていない。 毎早朝(というより深夜)、猟や田仕事の前に起き出し、本を読み、原稿を書く。私が知り合ってからも、決して一日も休まずに続けている。「源氏物語」は何年もかけて原文で読み切っていたし、つい最近は、とうとう『必読書150』を読み終えたのだと本当に嬉しそうだった。30代から数十年かけて読み終えたのだから。結果がいまの名文家として知られる彼の人となりとして結実しているのであって、だから『百冊で耕す』は真似すれば確実に力になる読書法だということは自信を持って言える。 装幀=新井大輔 装画=ベン・シャーン「サルトルのマルクス主義」 校了=2023年2月
- 2025年12月9日
木挽町のあだ討ち永井紗耶子読んでる - 2025年12月9日
複眼人呉明益,小栗山智読んでる - 2025年12月9日
盲目の梟サーデク・ヘダーヤト,中村公則読んでる - 2025年12月9日
生きるための表現手引き渡邉康太郎読み終わった - 2025年12月9日
- 2025年11月29日
ウエハース君イ・ユリ,渡辺麻土香読み終わった〈私は“レズビアンのユン・ガンヒ”として生きられないのなら、いっそ“キノコのユン・ガンヒ”になろうと思います〉 レズビアンの箇所は人によって置き換えられる「私らしさ」。 なんの気なしに読みはじめた本に、不覚にも感情が溢れてしまう一文が見つかった。 これはそういう短編集。 - 2025年11月24日
罰と罪 上オ・ファスン,カン・バンファ,チャン・ガンミョン読んでる - 2025年11月16日
老後ひとり、暮らしています。イ・オクソン,清水知佐子読み終わった - 2025年11月16日
閉鎖病棟帚木蓬生読み終わった - 2025年11月3日
羆嵐(新潮文庫)吉村昭読み終わった - 2025年10月29日
- 2025年10月26日
サド侯爵夫人・わが友ヒットラー三島由紀夫読み終わった年明けに宮本亞門の『サド公爵夫人』を観にいくので、読み直した。三島の戯曲は圧倒的。 二幕でルネが母親に敵対心を剥き出しにする場面わその言葉遣いの転換に震えるのは言わずもがな、改めて読むと三幕が素晴らしいと感じた。サド公爵がいよいよ屋敷に着く直前の台詞の荘厳さ。それだけに醜く成り果てたサド公爵という現実とのギャップがむごくていい。 あと、悪徳の象徴みたいなサン・フォン伯爵夫人の死の描写の絵画的なイメージもちょっと出来すぎていて笑ってしまうんだけど好き。 〈朝の光りの中で、サン・フォン伯爵夫人の亡骸は、殺された鶏のように、血と白い肉と青い打身の、三色旗の色になりました〉
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