リア王 ――シェイクスピア全集(5) (ちくま文庫)

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ふみ@fumi-i2026年6月13日読み終わったあらすじを知っているのと戯曲を通読するのとでは印象が全然違う。そして、上演される舞台を観るとどこまでも深く広く豊かな世界が立ち上がる。 強欲で冷淡な姉娘に追放され荒野を放浪する老王が狂気との鬩ぎ合いの果てに見出す忠臣と末娘の愛…………そんな訳あるか!!!!!!リアが!!!悪い!!!!グロスターも大概だろお前!!!あとコーディリアが空気読めないのが元凶!!!!!!!! ゴネリル、リーガン、エドマンド、悪役とされがちだけれど、むしろ共感するし応援したくなる。実の父親にあんな怨嗟と侮辱を投げつけられて毅然と立ち向かえるゴネリルは偉い。姉と手を結びつつ自分の欲しい物は手に入れようするリーガンのしたたかさも良い。知略を以て下剋上をなさんとするエドマンドの野心と鬱屈した心性は暗く輝いている。 お父さまだけなら喜んで迎えるのだけど、という姉娘達の心境がつらかった。本心かはさておいて、なんか分かるよ、それ。 何世紀経ようと変わらない「人間」の姿がシェイクスピア劇には刻み込まれているのだと思う。 「リア王」観劇のため予習でひさしぶりに読んだ。松岡和子訳は初めてだったけど読みやすくてすごく良かった。 冒頭でリアが癇癪を起こしてすったもんだの末フランス王がコーディリアに求婚して良いところを持っていく場面、悪役令嬢モノの婚約破棄シーンと似てるな、と思ったのだけれどどうなんだろう。悪役令嬢モノ、好きだけどね。
アニー@anniesyard2026年6月10日読み終わった訳者あとがきが秀逸。この作品の「怒涛の根源にリア王その人の激しい女性嫌悪がある」という。改めて冒頭から読み直すと、娘たちの言動が違うものに見えてくる。舞台DVDを観るのが楽しみ😊
