回想の太宰治
4件の記録
たご@clan_19672026年9月23日読み終わった文学に生き、そして死んだ天才。そう言うと聞こえはいいけれど、その男の妻となれば果たして苦労はいかほどか。 ひどく吝嗇で家財道具も買ってくれない、税金の支払いに窮してメソメソ泣く、自分以外の作家が褒められるのが嫌で、妻が集めた本も掛け軸も人にやってしまう。とんでもない人だ。彼は、けれどそういう人なのだ。太宰の死後、書き損じの原稿をそっとりんご箱から剥がす美知子さんの姿が思い浮かぶ。懐かしい筆跡にふっと微笑む姿が。

