猫と生きる。

2件の記録
- ハム@unia2025年6月27日読み終わった〈言葉に頼らない存在を提示する猫は、言葉に頼りすぎて魅力的な仕草を欠きがちな人間に、「エレガントじゃないね」と鼻を鳴らす。〉 人間は言葉があるゆえに深く理解できる一方でその言葉でもって傷つけ合って疲れていく。 言葉なしでのやりとりをもたらす猫が癒やしなのはこうしたコミュニケーションにあるとするのは頷ける。 猫を猫として、人間とは異なる時間軸で生きていることを尊重する著者のスタンスは素敵。 家族として迎えて人間と同じ感覚で接することは必ずしも猫の幸せに繋がらない。 人間のエゴの押し付けを気をつけようとする感覚は意外と難しいものだと思う。 「生きる」ということと向き合ううえで大切なことは何か。 人間だけの世界ではないことを忘れがちなのは気をつけたい。 猫に対しての様々な取り組みが最後に紹介されていたのも良かった。
- ロッタ@rotta_yomu2025年5月20日読み終わった東京とパリでの猫たちとの生活によって、チャーミングで情深く大人の女性として成熟していく猫沢さんの記録。わたしもいつか猫との暮らしを夢を見ている。 猫はペットなどという言葉を軽く飛び越え家族などという言葉も飛び越え、いつのまにかわたしたちの心ふかくにさっとすばやく潜りこんでくるものなのだ。愛しすぎないように互いに適切な距離をとって...なんて考えてもそんなの到底無理なんだ。自分より先に確実にいなくなってしまうとわかっている猫を愛して見送る責任と覚悟と悲しみをわたしは知った。