久生十蘭短篇選

4件の記録
- noname@n0namel0g2025年4月6日買った読み終わった構えてたほど読みにくくはなかった。 生まれる前の時代が想像できるのめり込める文章だった。 蝶の絵をよみたくて買った本だったけれど、最終的には黄泉から、黒い手帳、復活祭を好きになった。
- RIYO BOOKS@riyo_books2023年11月11日読み終わった十蘭は死ぬまで、ある一筋のことをかたくなに守り通したその態度は、一種壮烈な趣きがあって、文壇的には当然孤立した地位にいたが、その生前から一群の、非常に特殊な読者層を作り出している。それは、ホームズの信徒のシャーロキアンに倣っていえば、ジュラニアンとでもいうべき人たちで、この人々の誇りと訝しみは、こんなにも豊醇な美酒が、ただ自分らだけのために用意されていいものだろうかという点にあった。 ──中井英夫『久生十蘭論』