アレクサンドリア四重奏 3 マウントオリーブ

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ぼぺにゃん@bopenijan_11062024年9月16日かつて読んだ再読。 若いマウントオリーブがレイラにモントリフと呼ばれてうっとりする場面。外国語っぽい発音がすてきに思える関係ってあるよね。特に若いとき。 カイロはエジプト世界、アレクサンドリアはコプト人も含めた外国人の住むヨーロッパ世界。でも英仏が中東の支配権を失ってからアルメニア人、コプト人、ユダヤ人、ギリシャ人といった外国人社会はアラブに、イスラムに飲み込まれつつある。コプト人であるネッシムはこれに対抗する地下活動にすべてを注いでいる。ユダヤ人ジュスティーヌとの結婚もパレスチナの民ユダヤ人の力をその活動に組込むのが目的。英仏はもうあてにならない。 先行する2巻で述べられた多くのできごとがひっくり返りその本当の意味が露わになる。駐エジプト英国大使となって有頂天のマウントオリーブが、パースウォーデンの誤った報告によってネッシムの活動を英国に利益をもたらすものと思い込み、そうではないと見破ったマスキリンを更迭しちゃうエピソード。メリッサにより自分の報告の誤りを知り自殺するパースウォーデン。これまでそれぞれの目的に向かって迷わず歩んできたマウントオリーブとネッシムが状況を制御できなくなっていく記述。ネッシムにあれほど忠実だった弟ナルーズの変心、鞭を手にしたナルーズに対するネッシム。マウントオリーブのレイラとの再会の苦さ すごい筆力で楽しませてくれる、本当の意味でのエンターテイメント小説


