春のはじまる朝: 家裁調査官物語

春のはじまる朝: 家裁調査官物語
春のはじまる朝: 家裁調査官物語
藤川洋子
東京書籍
2007年8月1日
1件の記録
  • noko
    noko
    @nokonoko
    2026年4月4日
    藤岡陽子さんの本と間違えて借りてきたけどすごく良かった。専門家の書いた小説って珍しい。 わたしは、ひそかに深呼吸をした。 「そして、どうされました?」 こういうショッキングな告白は、評価をいっさい加えず、表情を消して事務的に聞くのがコツである。そのほうが話し手は楽なのだ。 ー精神的に不安定な人にはね、大声をあげちゃいけないの。頭のなかでいろんなことが起こっているだから、そおっと頭のなかに入らせてもらうっていう感じが大事なのよー 死ぬべきなのは自分だって、留置場ではそんなことばっかり考えていました。 鑑別所で、先生が、あなたシンプルねぇ、人生には選択肢がいっぱいあるのよ、と言ってくれたとき、初めて自分のこれまでを振り返ってみる気持ちになりました。涙が止まらなくなって、みっともないほど泣いたとき、先生は、じっとそばについていてくれましたね。本当にありがとうございました。
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