
noko
@nokonoko
2026年4月4日

春のはじまる朝: 家裁調査官物語
藤川洋子
読み終わった
借りてきた
心に残る一節
藤岡陽子さんの本と間違えて借りてきたけどすごく良かった。専門家の書いた小説って珍しい。
わたしは、ひそかに深呼吸をした。
「そして、どうされました?」
こういうショッキングな告白は、評価をいっさい加えず、表情を消して事務的に聞くのがコツである。そのほうが話し手は楽なのだ。
ー精神的に不安定な人にはね、大声をあげちゃいけないの。頭のなかでいろんなことが起こっているだから、そおっと頭のなかに入らせてもらうっていう感じが大事なのよー
死ぬべきなのは自分だって、留置場ではそんなことばっかり考えていました。
鑑別所で、先生が、あなたシンプルねぇ、人生には選択肢がいっぱいあるのよ、と言ってくれたとき、初めて自分のこれまでを振り返ってみる気持ちになりました。涙が止まらなくなって、みっともないほど泣いたとき、先生は、じっとそばについていてくれましたね。本当にありがとうございました。

